先日、丹精を込めて育てたトウモロコシが鳥類に食べられたといって家内が元気なく落胆していた。彼女にすれば、朝、日中、夕にかけて家庭菜園で手入れ、水やり、虫取りなどを一生懸命に世話をして何とか実がついたと嬉しがっていたところへ、何者かに食い荒らされて周りはトウモロコシの残骸が散らばっていたからだ。
早速、被害状況を確認して、しばし家で用事を済ませて現場に帰ってみると、カラスがもう一本を倒して食べているところを目撃することになった。そこでカラスの仕業だと判断することになった。
それにしても、見事な喰いっぷりであった。そこで、応援を求められネットを張って防護処置をした。その後、カラスは上から様子を窺っていたようであるが、あきらめて去っていったようである。
昔から色づいた果樹などは収穫した後、何個かはそのまま残して、自然界に返しなさい、鳥たちに差し上げなさいと、親から教えられたものである。自然の恵みに対しての感謝と自然界への配慮であった。この点は夫婦とも農家で育ったからよく理解しており、果樹類は必ず少し残しておくことにしています。
トウモロコシは、毎年作るが上手にいかないようである。今年はなんとか行けそうだと張り切っていた。家内は実がなったら、自分は食べないで、孫たちに送ってやろうと心づもりをしていたようである。それが収穫前に食われてしまい愕然としていた。
例年は、被害の未然防止のため、トウモロコシ一個一個に袋をかぶせるように、袋状の網をかぶせたが、今年は全く効果がなかったようである。
自然界は食べ物獲得競争の熾烈な戦いの世界である。カラスも、ほかの動物も同じ、食べ物を求めて作物を荒らすことになる。動物の食糧事情は分からないが、人間と動物、自然界の折り合いは理屈通りにいかない。
❶ トウモロコシの被害
❷ ネットによる防護処置 トウモロコシとトマト