わが自治会活動の軌跡(2)  町民の英知を集めたまちづくりブランとごみ集積諸問題の解決

 平成17年(2005年)4月、地域の神原町自治会長に就任して以来、3年間、毎月5日と20日の2回、「神原町自治会ニュース」を編集発行した。歳月が過ぎるのは早いもので15年が経った。

 わが町に「自治会ニュース」を創設発行するようになってから、現在に至るも継続して情報連絡紙として大きな役割を果たしている。

 「神原町自治会ニュース」を通じて、地域社会に生起する諸問題、自治会活動及び運営や地域の話題や町内で黙々と献身的に活躍する人々などを中心に、どのような問題に直面して、どのように対処したかを回顧してみたい。

 時代、地域によって状況は様々であるが、共通するものがあるのではなかろうか。

 当時の「まちづくり」については、次の「Y_hamadaのブログ」を参照してください。

2014-01-04
自治会活動(⑴ 神原町まちづくりへの種まき

2014-01-16
自治会活動(2) 神原町まちづくりの基礎固め

2014-01-18
自治会活動(3) 神原町まちづくりの発想

2014-01-20
自治会活動(4) 神原町まちづくり構想への体制固め

2014-01-21
自治会活動(5) 神原町まちづくり委員会の設置・運営・構成等

2014-01-22
自治会活動(6) 神原町初のまちづくりに関する町民の声・アンケート調査

2014-01-24

自治会活動(7) 神原町まちづくりに期待する町民の声、意見の整理・集約

2014-01-25
自治会活動(8) 神原町まちづくり実現の方法と推進力・中核の存在

2014-01-26
自治会活動(9) 神原町まちづくり委員会・テーマ別検討会の活動 

2014-01-27
自治会活動(10)  神原町まちづくりに関する事項の経緯及び活動等の成果

2014-01-28
自治会活動(11) 神原町 まちづくり構想の概要 

2014-01-29
自治会活動(12) 神原町まちづくり活動の総括

 

❶ 町民の英知を集めてつくる「まちづくりプラン」

 平成17年(2005年)3月の神原町自治会総会において、平成17年度事業計画の主要な一つとして、神原町誕生50周年を契機に、全町民の英知を集めて、町民主役の安心安全なまちづくり、長期的視野に立った「神原町まちづくりプラン」を策定することを提案し決定した。

 3月の定期総会においては、自治会長への選任が行われるにともない、就任後の17年度事業計画案の作成と説明は新会長の私が担当した。

神原町まちづくりプラン」作成構想は、副会長になって以来、胸の中に温めてきた事柄であり、新しくも厳しい挑戦が始まることとなった。

 神原町49年の歴史始まって以来のことであり、その趣旨を熱誠を込めて説明し全会一致で承認をいただいた。

 その後、策定された「神原町まちづくり構想」の趣旨は、毎年の事業計画に継承され、充実した自治会活動が行われている。嬉しい限りである。

❷ まちづくりプランの作成及び委員会の設置・運営要領の制定

 わが町の「神原町まちづくり構想」を策定するにあたっては、「まちづくりプランの作成及び委員会の設置・運営要領」を制定した。

 以前からまちづくり計画を策定するとすれば、どのような方法があるのか資料収集して研究検討して案を作成していたので、同案を役員会に諮り決定した。

 委員は、神原町民の約6パーセントにあたる80名とし、自治会役員及び経験者、祭り青年会、婦人会、子ども会など各種団体の役員など各層から適任者を選考して委嘱した。

 これほど多くの町民が参加した「まちづくり委員会」は神原町の誕生以来初めてのことであり、まちづくりの発想、考え方、手法から討議した内容が全て記録保存されており、いつの日か参画した方々や後継者によって活用され、将来の神原町の発展に寄与することになるであろうと確信する。

❸ 突如として生起したごみ集積所問題と解決への努力 

 自治会長に就任し、班長会議の開催、防災隊の編成と実員掌握、さらには新事業への取り組みを始めて間もないころ、突如として天から降ったごとく、町内にある4個のゴミ集積所の一つである第2ゴミ集積所借地の返還を求める旨の申し出が地主から契約書のコピーが添えられて行われた。

 古びた契約書を探し出し、確認をすると、まさしく貸主から返還の申し出があると速やかに応じる契約内容になっているではないか。

 当年度はゴミ集積所のモデル地区に指定されていた矢先、突然、地域の四分の1を占める集積所がなくなれば、たちどころにゴミ処理が渋滞し、生活環境の悪化が予想される事態が発生することになる。

 地域住民に直結した緊急問題の発生で、直ちに地主と継続使用の交渉する一方、市役所、農地委員会との調整、測量、地目の変更、税の免税等々の書類申請、承認と新規契約書の締結を行い一気に解決した。さらに11月には、ごみ集積所の再整備とゴミ集積格納所の建設工事を完了した。

 この間、緊急の役員会を招集し、事態の報告、対処方針の決定、予算の確保などをおこない、短期間で解決にこぎつけ、将来にわたって安定したゴミ集積所を再整備することができた。

 まさに、地域における生活上の緊急事態であり危機管理対処であっただけに、会長として迅速に状況判断し、対処策を決断実行出来たので、終生忘れがたい思い出となった。

 現在は、高齢者の増加に対応して、簡易ゴミ集積所の増加配置が行われ、清潔な環境整備が整斉と推進されている。どこの地域においても日常生活から出るごみ集積所の設置及び管理運営は古くて新しい課題ではなかろうか。

神原町自治会ニュース NO 2 平成17年(2005年)6月5日

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