85歳老いる雑感(89) 身体の弱い部位を鍛え労って使う

 歳を重ねると、あちらが痛いこちらが痛いと故障箇所が出てくる。当たり前のことであるが、身体の弱い部位がはっきりしてくる。そこで自分の弱点を知り、常日頃どのように鍛えるか、補強していくか自分との闘いが始まります。

 突然、作業中に大怪我をした、喀血した、急激に頭痛がして耐えられなくなった、めまいがして倒れてい指揮を失ったなど、誰が見てもただことではないと判断される事態が生じると、直ちに救急車で搬送されるか、自ら医療機関へ行き診断・治療を受ける必要がある。どんな病気でも高齢者にとっては、早期発見・早期治療が必要不可欠ではなかろうか。

 こうした怪我や病気ではなく、加齢面から生じる肉体の衰えは、身体上にいろいろな形で現れてくる。早い人は50代から、各人千差万別であるように思われる。

 私の場合、70代から肩が痛い、腰が痛いと言った症状が出始めた。最初のころは整形外科などに通院して治療したこともあるが、いろいろな経過を経て、最終的には自分の弱点の箇所を毎日意識して自分の力で動かしたりして鍛えることが最良の対処法・治療法であると悟るようになった。

 こうした補強動作も調子が良くなると、ついつい疎かになってくるものだ。気の緩みというものである。そこで慌てて再運動を始めると痛みは収まることになる。

 痛いからやらないのではなくて、痛いからこそその部位を動かす逆療法で肩を動かし、腰を動かす運動を重ねていくと次第に痛みも減って治っていくことになる。自分でその辺はよくわかるので、毎日欠かすことなく続けていくことにしています。特別に高価な道具を使ったりせず、家の中で自分に合ったやり方で行うので、お金もかからず、時間も短時間で終わるから好都合です。

 痛みが発生する箇所を鍛える運動法は、テレビ、ネットや新聞雑誌で、医師や柔道整復師さんがていねいに動画などで紹介解説しています。この中から実行してみて、自分に一番効き目があったやり方を採用することにしました。自分流の健康法・運動法・鍛錬法と言えます。

 長時間、パソコンに向かったりしていると、肩がこることがある。そこでこの独特の運動法を行うとすぐに解消します。これからも身体の弱い部位を鍛える自己流の対処方法で弱い部位と付き合っていきます。