83歳老いる雑感(62) 高齢者のテレビ視聴と録画の活用、夫婦の協調

.1.  現代社会における高齢者とテレビ     

    高齢者とテレビの関係は切っても切れないものがある。世間でいう「テレビの子守り」が話題になるほどである。歳を重ねるにつれて、戸外へ出ることが困難になり部屋の中で過ごすことが多くなる。自然に好きな番組を観たりしてテレビの子守りをする傾向となる。番組自体も視聴者に応えて内容が多様化し選択できるようになってきた。

 一般的に歳を重ねるにつれて足腰が弱くなって、家に一人でこもりがちとなる。多くの人が集まる場所へ行くことが健康につながることはよく分かっていたも、勇気を奮って行動を起こすことは、きっかけがないとできないものである。どちらにしても高齢者の日常生活とテレビの関係は、密接な関係にあることは確かである。

2.どうしても観たいものとテレビの録画の活用

    ここのところ忙しくて、テレビをじっくりと観ることができなかった。どうしても観たい番組は録画しておき、後でゆっくりと観ることにしている。録画する内容は、主として国内外の政治・経済・軍事などの情勢分析に関わるような分野に関心がある。

    私が新聞・テレビで知りたいこと、視聴したいものは、客観的な状況と資料や様々な意見・見解である。これらを参考にしながら、総合的に判断し自分の考えをまとめること、確固たる所信を持ちたいと思うからである。

    物事には裏表がある。様々な見方考えがあっても、事象を冷静かつ慎重に分析検討すると本質に迫ることができる。瞬時に状況判断し処置・対処しなければならないものと急がず情報収集し、じっくりと考えて決めれば良いものがある。まさしく事態に応じての臨機応変の対処である。

3.テレビ番組視聴の夫婦の協調と共通の話題

   テレビ番組は、観る人の世界観、人生観、ものの考え方により、視聴する内容、関心の度合いは各人各様であろう。当然のことである。私と家内では夫婦であってもかなり違うが、チャンネル争いをすることもない。私がどうしても観たいものがあれば録画しておけば良いからである。また、テレビを二つ持つこともできる。      

   夫婦だからといって無理に合わせることはない。自然体が一番座りがよい。お互いにやりたいことがあればやれば良いのである。その点、お互いに異なる趣味を持っているとうまくいくもので、何ら困ることはない。

  ひとつお互いが協調していることは、できる限り娯楽番組やドラマなどは同じものを一緒に観ることにしている。長年連れ添っていると、不思議なことに同じような番組内容に収れんすることになるものだ。このことが共通の話題を持つことにつながり、豊かな生活を送れるようになる。

    高齢離婚、定年離婚が話題になることがある。夫婦は最後までお互いに添いさげられたら幸せである。人間は等くこの世から去らねばならないときがくる。どちらかが先に逝くこともある。夫婦はゆっくりと歳を重ねながら人生を全うできれば最高である。人生万歳でありたいものだ。