85歳老いる雑感(105) 今が一番良い年代・時期「やれることをやっておく」

 コロナ禍下のいろいろな制約はあるが、わが人生における年齢的な面からすると、今が一番安定した静かな毎日であるように思われる。

 年齢にして、まもなく満86歳、経済的には年金生活であることから贅沢をせず、普通の生活を基本としている。

 同年代と同じように持病はあるが、普通に生活ができる。たまに医者に通いもするが、毎日元気に過ごしている。

 高齢者にとって一番求められるのは、社会活動であろう。家に閉じ籠もらない、一人で過ごさない、他人と交わるなどの社会活動は、主として、シニアクラブの諸活動に参加することによって達成してきている。

 一週のうち、社会活動として、月曜日は月曜会グラウンドゴルフ、火曜日は会館カラオケ、水曜日は水曜会・輪投げ、金曜日は金曜会・他種目に参加することを定例的な日課としている。その他は個人的な自由時間である。

 高齢期になると、健康状態が生活の質、クオリティを決める要素となる。夫婦が健在の場合、共に元気であるかどうかがお互いの生活の質を左右する。どちらかが病気や介護を要する状態になると、片方の社会活動が大きく制約されてくるからである。

 幸い共に元気であることから、共同作業のほかは、お互いが自由に自分のやりたいことを行うことができる。このことが人生の充実、満足につながる。現在こうした安定した状況にあることから充実感、満足感をもって毎日を過ごしている。

 高齢期の人生は、先のことはわからないものだ。元気である期間・年数がどれだけ保てるか、天から他から与えられるとのではなく、自分で作り出す以外にないと考える。

 こうしてみると、今日の社会活動や趣味活動は、自分の心身の健康、元気づくりのための努力に他ならない。高齢期を快適に過ごす礎になることと思うからである。

 来年3月末で、団体の代表者としての公的活動はけじめをつけるべく、退くことを固く決心している。人生は無限ではない、体力気力も同じである。余力のあるうちに、自らの行く末を決断していきたい。「やれるときにやっておく」こうした思いで毎日を過ごしている。