昭和の航空自衛隊の思い出(400) 平成63年度准空尉・空曹及び空士人事担当幹部集合教育と主要部隊等人事担当者(3)

1.最後となった平成63年度准空尉・空曹及び空士人事担当幹部集合教育

    自衛官人生の終盤になって、最初にして最後の 航空幕僚監部人事課勤務を昭和60年(1985)8月〜63年(1988)7月までの3年間勤務した。人事担当としての最後の集大成の時期であった。 

 空幕人事課においては、人事第2班に配置され、班員として1年5月総括業務を担当した。その後、61年(1986)12月、空幕人事課人事第2班長に補職され、62(1987)年7月1佐昇任、63年(1988)6月末まで務めた。

   空幕人事課人事第2班は、班長以下8名の陣容で、航空自衛隊全般の准空尉・空曹及び空士約3万7千名の人事に関わる施策、充員・異動・昇任・昇給等の業務を担当し

た。

 人事第2班長として、空自全般の立場で准空尉・空曹及び空士充員計画を担当する立場になって、感慨深く、在任間全力を傾注として諸課題に立ち向かいたいと思ったものであった。どの程度のことができたのかは他人が評価することであり、さほど重要ではない。自分に問いかけて恥じない勤務ができたかどうかであった。

 とりわけ、人事第2班長として、自衛官生活の終盤において、空自全般の立場で、部隊等の人的戦力の骨幹を形成する「年度准空尉・空曹及び空士充員計画」の作成と実行を統括する職責を与えられたことは念願の職務であり無上の喜びであった。 

 班長職の最終に取り組んだ、「平成63年度准空尉・空曹及び空士充員計画業務講習」は、昭和63年2月23日~2月28日、那覇基地で実施した。次いで、「平成63年度准空尉・空曹及び空士人事担当幹部集合教育」は、昭和63年5月19日、入間基地で実施した。この二つは人事第2班が准空尉・空曹及び空士に関する人事施策及び運用の中枢としての機能を発揮する場面であり強く印象に残っている。

 そこには、部隊等及び各級司令部では解決できなかった懸案の諸問題に対して、空幕の立場で進路を設定できたこと、人事幕僚として長年胸に秘めた策案などが取り入れられるようになったこと、空幕勤務となった使命・自己の役割をそれなりに存分に発揮する機会を与えられたことにに対する感謝の気持が強かったからであった。

 その基盤となったものは、有能な部下班員と全国の部隊等の准空尉・空曹及び空士人事を担当する幹部及び准空尉・空曹諸兄の積極的な協力があったからであった。多くの関係の皆さんの協力支援によって職務が遂行できたことに感謝した。

 

2.平成63年度准空尉・空曹及び空士人事担当幹部集合教育

❶ 集合教育日程

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《 「平成63年度准空尉・空曹及び空士人事担当幹部集合教育」は、昭和63年5月19日、入間基地で実施した。准曹士人事をを直接担当する幹部とこれを補佐する准尉・空曹を入れて、准曹士人事、特に充員、異動交流に関わる諸課題について研究討議・意見発表等を行い、部隊等の意見を人事業務処理策に反映する形式を取り入れた。》

❷ 参加者

空幕人事課長1佐武田清 、空幕人事第2班長1佐濵田喜己、人事第2班2佐桒原主税・3佐石田敏晴・准尉染谷忍・1曹高橋栄二、航空総隊司令部3佐江口稔・3佐山岡敦・曹長岡田正夫、北部航空方面隊空司令部准尉小野寺誠曹長萩野勢三・3曹芳賀俊彦、中部航空方面隊司令部2佐高橋守男・1尉五反田勇一郎・3曹安倍伸太郎、西部航空方面隊司令部1尉田中文夫・2曹寺野康行、南西航空混成団司令部2佐首藤宇・1曹井上勉、飛行教育集団司令部1尉波多腰正・輸送航空団司令部3佐田代康夫・准尉松田正信、保安管制団司令部1尉尾形誠・1曹萩野道人、航空救難団司令部1尉川島勝利・飛行群2尉柴山美登、航空実験団司令部3佐星子精健、航空教育隊本部1尉星尾順三、中央航空通信群3佐遠藤現和・3曹永田光輝、教導高射隊1尉間野興造、航空安全管理隊3尉河野

末弘、航空医学実験隊事務官神崎喜久子、航空警務隊3佐山口映、教材整備隊1尉福山博通、航空資料作業隊事務官老川学、調査隊3尉酒井政年、航空中央音楽隊2尉鈴木勝義、航空中央業務隊1尉竹之下正詮、幹部学校1尉高橋幸雄、幹部候補生学校2尉細川俊彦、術科教育本部3佐長崎文輔・准尉白岸久夫・1曹竹之下輝彦・第3術科学校(4科)3佐松棟久臣、補給本部1尉前田修・曹長久米五三六、岐阜病院1尉竹村太一、那覇病院1尉吉田秀登、陸上幕僚監部調査部1尉久本圭吾

【聴講】中部航空警戒管制団司令部2尉岩崎晶子・2曹板橋健二、第1高射群曹長小野寺仁、第2輸送航空隊3佐伊藤保、保安管制群2曹東田信雄、気象群准尉吉田剛、第3補給処2曹鈴木憲一  60名

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❸ 集合教育の様子

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《   平成63年度准空尉・空曹及び空士人事担当幹部集合教育は、人事部長等会議や人事班長講習と一味違ったものとし、准曹士人事を直接担当する幹部とこれを補佐する准尉・空曹を入れて、充員、異動交流、昇任業務など准曹士人事に関わる諸課題について研究討議・意見発表を行った。これは部隊等の意見を人事施策及び人事管理に反映し改善向上を図るとともに、参加者が空自全般の方向を理解し、積極的に参画することによって、人事職域の意識改革やレベルアップを狙ったものであった。机の配列もロの字形にし、顔を見合わせる研究会・会議形式とした。》