がんとの闘い(17) 最良のくすり

11月3日

曇空であるが平穏な朝を迎えた。

今日は文化の日、昨日の褒章に次いで、叙勲の発表が行われる日である。

家内が玄関に、国旗を掲げてくれたにちがいない。

 

療養生活度・質を左右する要素

病状の経過も良好である。日を追ってよくなりつつあることを実感している。

この度の手術後における私の最大の関心は、管の抜ける時期と抜いた後の回復の進度と尿意後の持ちこたえられる時間にあったように思う。

これは療養生活度・質を左右する重要な要素であったからである。

膀胱内の管が抜け、排尿時の痛みが次第に和らぎ、尿の排出をコントロール出来るようになる。

人間の身体の神秘、回復力のすごさに驚くばかりである。

 

病院の治療看護体制

身体の回復にとって、恵まれた病室での静かな日々の静養が最良の薬となっている。

病院・病室は患者にとって外部から遮断保護する環境となっており、空調設備が機能し、ゆっくりと休めるベッドがある。テレビ、暖かいお湯の出る洗面所、トイレ、シャワー、食事あり、ナースステーションを中心に治療看護体制が整っているからだ。

 

家族の支え

静養と相まって、妻の毎日の病院通いは大きな支えである。

毎日どこの病室の患者の元ににも近親者が訪れている姿が見られる。

私にとって、妻の献身的な支えは最も有効な特効薬である。留守中の家庭をしっかりと守ってくれており、感謝している。

また、自分自身と周りに大きな心配ごとがないことが幸いである。

昔から「後顧の憂いなし」言われているが、まさにそのとおりである。

 

関係者の協力支援

入院は、長短にかかわらず、私が係わっている会等の皆さんに少なからず迷惑をかけたりしているが、関係の皆さんが快く協力支援して足らざるところをカバーして下さってくいる。

有難いことである。