7月14日午前5時20分ごろ、早朝散歩を兼ねて隣の浜松市中央区神ケ谷町の天龍山洞雲寺のお墓参りに向けて県道の右側白線の路側帯を歩いている途中、パトカーの職務質問を受けた。
毎月1日と15日 には、恒例のお墓参りに徒歩で出掛けている。明日は午前の月曜会もあることから雨雲が張り詰めていたが、いつもの通りカメラ2台を首にかけての散歩服装に、左手に香の花のほか雨傘、肩に蛍光の安全タスキと水筒を携行しての出立であった。足取りも軽く背筋を伸ばしての歩行であった。
神ケ谷地内で、突然、パトカーの警察官に呼び止められて、氏名、住所、行き先、手にしている花などについて尋ねられた。
警察官の立場から見て、早朝の徒歩で何らかの理由で不審者等職務質問をすべき対象者に見えたのであろう。質問に対して口頭で答えたが、とっさのことで花の名前、「香の花」が出てこなくて、しばらく経ってから思い出した。また、カメラを持って歩いている理由を尋ねられた。
パトカーが離れてから、身元については、「運転経歴証明者」を携行しており素早く提示すればよかったこと、カメラの携行理由は、胸ポケットにあるスマホを取り出して、「浜ちゃん89歳の散歩道」に毎日朝夕の風景等の写真を掲載しているものを見せてあげればすぐに理解してもらえたことに気がついたが後の祭りであった。
こうした状況に遭遇した時、上記の処置等的確な瞬時の状況判断と対処ができず、後で気がついたことに、随分と機転が効かず耄碌したものだ、歳は争えないものだと実感した。現職時代や70代までのことが頭をよぎり、とっさの対応能力がかなり低下して来たことを知ることになった。
警察官の職務質問を受けたときに、待っていましたと予測される質問に対して的確に答えるためには、「運転経歴証明書」の提示を瞬時に思いついて、即座に提示し、スマホのブログを見せてあげるなどの的確な対応をすべきであった。
お墓参りを終えて帰って来てから、朝食時にこの出来事を家族に話したら、笑い話になり、家人からは早朝散歩について様々な意見が出た。
これからも朝夕の散歩は続けていくことにしているが、今朝の出来事から瞬時の的確な状況判断と対処能力が歳を重ねるごとに低下していくことを自覚する機会となった。散歩にあたっては、安全タスキ、身元証明の運転経歴証明書、連絡手段のスマホの携帯は必携とし厳守することにしている。
振り返ると、警察とは自衛隊、自算会調査事務所長、自治会長、シニアクラブ会長当時職務の関係でよく訪問しお世話になったが、職務質問を受けたのは初めであった。「お仕事お疲れ様、ありがとうと笑顔で警察官を送り出す」ことを忘れていたことに後で気がついた。かなり老化して来たようだ。墓参りの歩数は5千歩を上回っていた。忘れられない1日となった。
❶ 早朝のはるか遠くのクトシティタワ- 令和6年7月14日早朝撮影
❷ 筆者近影(自撮り) 令和6年7月14日早朝撮影