令和5年度・第21回国民の自衛官顕彰(9)  空自横田気象隊 山下雄一郎准空尉(47)「未来予測」が空の任務支援

    令和5年度・第21回「国民の自衛官」顕彰の隊員及び部隊の横顔紹介が産経新聞で行われている。恒例のフジサンケイグループ主催の画期的な顕彰事業で敬意を表する。

❶ 国民の自衛官横顔(9)   

  空自横田気象隊 山下雄一郎准空尉(47)      

 「未来予測」が空の任務支援

  産経新聞記事 令和5年9月26日  出典

所感

 「国民の自衛官の横顔」は、受賞した隊員の人物と業績を浮き彫りにするのみならず、自衛隊の部隊及び機関で勤務する自衛官の状況を広く国民に知らせる機会となっており、その役割と影響は大きなものがある。

 山下准空尉は、気象業務のベテラン中のベテランであり、パイロットたちが安全に任務や訓練を実行できるように、気象観測・気象予報・情報提供を通じて支えてきたという誇りと自負が伝わってきた。

 横田基地では、空自気象隊は米軍と同居し、米軍の機材を使用しているとのこと、当初は慣れない英語で苦労したとのことである。大事なのはハート、笑顔と心意気だと語っているのが強く印象に残った。

 私も航空自衛官現職時代の若い頃、要撃管制幹部として、嶺岡山レーダーサイトで米軍将校と肩を並べて勤務をしたことがある。両国とも指揮系統に従って勤務を遂行した当時を思い出した。

 また、要撃管制官の研修で、米空軍横田基地の飛行隊を訪れて、パイロットと懇談したり、空自連絡官として、単身で厚木米海軍基地に1か月派遣されて、海兵隊の警戒移動部隊において将兵と一緒に勤務したことがある。当時、語学の壁を乗り越えて、まさに笑顔、若さと度胸で任務をやり遂げたものであった。