天龍山洞雲寺参道の人生教導の石碑(9) 天高く月清く人の心もかくありん

 菩提寺である浜松市西区神ケ谷町天龍山洞雲寺 には、毎月1日と15日の2回,同寺に詣でて墓参りをしている。

 参道の片側には、昭和の30年代に設置された石碑が15個建っている。檀信徒から寄進された石碑で,表面に人生の諸々の教導の言葉が銘されている。その裏側には寄進者名と建立年月日が刻まれている。

 仏様の教えでもある。日常生活における誠に含蓄のある教導の言葉である。

 墓参りの都度,立ち止まって読み返すことにしている。歳を重ねるにつれて同感することばかりである。

 わが人生を振り返り,残された人生の道標としている。

 天龍山洞雲寺参道の人生教導の石碑

「天高く月清く人の心もかくありなん」

[所感】

 青空の天空や冴えた月は、人の心を清々しくする。満天の星が輝くときも同じである。

 人はこの世に清き心を持つて生まれる。成長と共に社会生活、対人関係を通じて心を養っていくものだ。「純心」「純真無垢」「童心」という言葉があるように生まれた時は皆同じでも、その後の生育・社会環境、教育、社会経験などから人は「悪心」「邪な心」を持つことがある。

   人生の最後まで、普通の市民として普通に暮らし、他人に迷惑をかけず、邪な心を抱かず、晩節を汚すことなく過ごしたいと思っている。