菩提寺である浜松市西区神ケ谷町天龍山洞雲寺 には、毎月1日と15日の2回,同寺に詣でて墓参りをしている。
参道の片側には、昭和の30年代に設置された石碑が15個建っている。檀信徒から寄進された石碑で,表面に人生の諸々の教導の言葉が銘されている。その裏側には寄進者名と建立年月日が刻まれている。
仏様の教えでもある。日常生活における誠に含蓄のある教導の言葉である。
墓参りの都度,立ち止まって読み返すことにしている。歳を重ねるにつれて同感することばかりである。
わが人生を振り返り,残された人生の道標としている。
❻ 天龍山洞雲寺参道の人生教導の石碑
「先祖を尊び親を大切にすれば子孫の繁栄間違いない」
【所感】
世界のどの民族であれ,先祖を大切にしている。風土や風習など異なれども先祖を尊ぶ思いは同じではなかろうか。
歳を重ねるにつれて、自分のルーツに関心と思いを抱くようになった。自分の先祖と妻方の双方の先祖を探るため、若い時代から諸資料を収集してきたが、ルーツ史はまだ完成していない。80歳代の最後までには何とか締めくくりたいと思っている。先祖を知ることは先祖を大切にすることにつながるからである。
先祖や親を大切にすることは,子や孫を大切にする心につながっていくものである。家族がお互いを愛しみ,健康で兄弟姉妹と仲良くすることは自らの心身の安定と発展にもなる。
人生は全て順風満帆ではない,必ず困難にぶつかるものである。そのとき助け合うことができるのも家族である。理屈を超えて肉親であるからこそ助け合えるものがあるのではなかろうか。特に家族が助けたり助けられたりの関係であることが、子孫の繁栄の源になるものである。