9月7日から第19回国民の自衛官に選ばれた9人1部隊の横顔が産経新聞に掲載され.るようになった。
「国民の自衛官」顕彰に敬意を表し、顕彰事業創設以来、毎回受賞の紹介記事を自衛隊OBの一人として関心を持って拝読している。
この顕彰事業の特色は、自衛官の顕彰を通じて、国民の前に第一線の部隊等で国家防衛の使命を黙々と遂行している自衛官の姿を浮き彫りにしその実態の一端が紹介されることにあり、大変喜ばしいことである。
こうしたことから、多くの国民に知ってもらいたいの一念と優れたもったいない記事であるので、逐次紹介したい。
❶ 国民の自衛官横顔「陸自第44普通科連隊 添田一義陸曹長(47)
❷ 陸自第44普通科連隊 第44普通科連隊 ホ-ムぺ-ジ出典
❸ 所感
① 部隊指揮と統率
小部隊の活動において、指揮官たる小隊長の指揮能力と統率力は部隊任務遂行を左右する。小隊長は常に陣頭に立って部下隊員を引っ張っていく実力がないとできないものだ。この小隊長の下であれはついていけるという全幅の信頼を寄せるようになって立派に任務をやり遂げることができる。任務遂行にあたっては生死を共にする部隊である。
② 国民の支持と感謝
自衛隊は国家国民を守るためにある軍事組織である。国民の支持なくして存立しえないものである。災害時における災害派遣等の直接国民の生命財産を守る任務は国民の目に見えることからその活動が分かりやすい。任務を達成して派遣地区の住民の皆さんから感謝されることは一番うれしいことである。
自衛官の大部分は国民の目に触れない部署で黙々と日夜勤務に励んでいる。
③ 任務遂行と家族の守り
自衛官も一市民であり、家族を持っている。どの職業、仕事でも特殊性があるものである。自衛隊の行動は、長期の厳しい任務に就くことがある。安心して勤務ができる基盤は家族がしっかりと支えてくれるからである。自衛官は国の守りにつき、家族は自らの守りを果たしている。