元自衛官の時想(89) 令和元年度「第17回国民の自衛官」顕彰(2)

    令和時代初の「第17回国民の自衛官表彰式」が、10月8日三笠宮家の彬子さまをお迎えして行われた。国際活動や災害派遣などで著しい功績のあった自衛官を顕彰するもので発足から17回目となる素晴らしいフジサンケイクル-プの事業である。
 わたくしは、常日頃から、警察官・消防官などと同じように都道府県や市町村における「市民の自衛官」の顕彰を提唱しているひとりである。
 世界のいずれの国においても、共通する国家の基本は、平和と独立の保持と国民の生命・財産を守ることにある。国家国民から負託された使命を遂行するため生命の危険を顧みず任務遂行するのが自衛官である。毎回表彰を受ける自衛隊員はその代表ではなかろうか。
 産経新聞に掲載された記事を紹介します。


令和元年度「第17回国民の自衛官」の表彰 

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❸ 海自舞鶴水中処分隊 小梶真和 1等海曹(36) 

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《 記事によると、小梶真和1等海曹は、大学中途にして20歳の時、海自に入隊した。護衛艦に乗っていたが平成17年水中処分隊を知り、22年に水中処分隊員になった。30年に休暇中高齢者が海中に転落していたのをしり、迷わず飛び込んで、男性の気道を確保し立ち泳ぎで命を救ったとの善行が紹介された。また、水中処分隊での仕事のやりがいなど任務遂行の喜びを語っている。自衛官に共通する、職務への満足感が伝わってきた。最近はテレビ映像で水中処分隊の活躍ぶりが報道されるようになり、その存在が広く知られるようになった。
   水中処分隊は、海上自衛隊の部隊。地方隊の警備隊または基地隊の隷下で、海上における危険物の探知・処分や水中機材の調査などを担当する。》
 

❹ 空自第3航空団基地業務群管理隊 小瀬川晃 1等空曹(49)

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 《 記事内容からすると、小瀬川晃1等空曹は管理隊の警備職域であろうか、警備犬チ-ムの一員として数々の災害現場で警備犬とともに活躍した功績が認められたものである。
警備犬の重要性は、基地警備及び災害対応等から高まっている。警備犬のベテラン取扱者として警備犬を訓練するうえで、厳しさとやさしやさを使い分け、犬とのコミニュケ-ションの取り方などが伝わってくる。自衛官がこうした職務にも従事しているという点からも広報に大いに役立つであろう。
 空自が警備犬を導入したのは、昭和の30年代の初めであった。入間基地の中警団基地業務群管理隊の警備小隊が担当した。当時の担当者は越智事務官であった。警備犬の大家で入間基地に警備犬訓練センタ-を設け全基地に広めていった。》  

❺ 陸自東部方面後方支援隊第102不発弾処理隊 

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