シニアクラブ浜松市(2) 令和3年度シニアクラブ浜松市理事会及び総代会に出席して

    シニアクラブ浜松市(一般社団法人浜松市老人クラプ連合会)は、6月25日午前10時30分から浜松市福祉交流センタ-2階大会議室において理事会、次いで同日午後1時30分から令和3年度総代会を開催した。監事として理事会及び総代会に出席した。

 理事会においては、令和3年度シニアクラブ浜松市大会の中止と浜松市連合会長表彰の伝達、令和3年度シニアクラブ地区クラブ数396・会員数20,552名の報告、新型コロナウイルス感染症予防・拡大防止のためシニアクラブ浜松市今後の事業計画の検討及び福祉交流センタ-大改修工事に伴う事務局の報告のほか、総代会に上程する全議案を審議し承認した。

 総代会においては、会長藤田かつ太郎氏病気静養のため副会長仲田宗雄氏があいさつの後議長に仲田副会長を選出、議事録署名人の選任後、1号議案 令和2年度事業実績、2号議案 令和2年度収入支出決算について、3号議案 令和3年度事業計画(案)、4号議案 令和3年度予算(案)について、5号議案 理事の選任について(案)について、常務理事西村嘉夫氏が報告説明し満場一致で承認された。監査報告については、監事河島嘉久氏が監査の結果適正である旨報告した。

 その後、退任役員、新任役員の挨拶及び令和3年度役員の紹介・挨拶があり閉会となった。

1【所感】会員の高齢化と減少化問題への対応について

 現状及び将来の最大の課題は、各クラブとも会員数の減少化に歯止めがかからないことである。浜松市全体では会員数が前年度から807人の減少となった。新会員の入会が少ない上に現会員の高齢化が進み、介護施設への入所等に伴う退会、死亡などによるものである。従って、組織の構成員が80歳以上が半数を占めるに至ったことである。

 新会員の加入促進は各クラブとも組織を挙げて懸命の努力を続けているが、飛躍的、驚異的かつ有効な打開策を打てないでいる。

 市連合会の活動方針にある通り、新会員の入会者が少ないのは、社会全般における全ての組織に共通する傾向でもある。

 この背景及び要因は、社会構造、生活様式、定年・就業年齢の延長、価値観、意識などの変化、多様化によるものであろうか。シニアクラブに入らなくても何も困りもしない、やっていける自由な恵まれた社会になったとも言える。

 クラブ数の減少の主たる理由は会長のなり手がないことである。

 こうした現状にあるが、諦めることはない。困難であるが知恵を絞り、会員の皆さんの協力を得て、コツコツと地道に新会員の加入促進を図っていきたいものである。

❶  組織リーダーとして手腕を発揮した自治会長等経験者の入会と後継者の育成

 現場の単位クラブで推進していることは、自治会役員、とりわけ在任間組織リーダーとして手腕を発揮した自治会長経験者の入会による会長後継者の確保と育成が最も有効な方策であると言うことである。

 今後はさらに各レベルにおける地元自治会及び地区自治会連合会との密接な連携が求められる時代になったと思う。

❷  活動の主軸にシニアクラブが運営するロコモーシヨントレーニングサロン型を取り入れた活動の一体化の推進

 シニアクラブの構成員の動向と高齢者集団の特性から、シニアクラブが運営するロコモーシヨントレーニングサロン型などを活動の主軸に据えて、静から動と高齢化の進展に対応した活動内容を充実することに尽きるではなかろうか。

 参加することが楽しい、自分のためになる内容の諸活動を設けることによって、一週間に一回ではなく、二日に一回は参加出来る受け入れ体制作りと運営をすることではなかろうか。特にサロン型は多種目の設定と自由選択による魅力化が不可欠である。

 要するに、後期高齢者が医者通いやテレビの子守を少なくする活動である。このことは、実はシニアクラブの諸活動が高齢者の社会福祉、保健行政、政策と一体化すれば、社会的貢献の度合いはさらに倍化するであろう。

 浜松市の場合、ロコトレを主体としたサロン活動によって、元気な高齢者を作り、健康、介護費用の節減を図っているが、シニアクラブの活動との一体化をさらに図るべきではなかろうか。

 シニアクラブの主要事業、活動にロコモーシヨントレーニングのサロン型を取り入れて高齢者の健康づくりに一役も二役も担うことである。

 生き生きとした高齢者集団・シニアクラブが存在すれば高齢者の社会福祉、医療に多大な貢献をすることになるからである。

 昨年シニアクラブ浜松市は一般社団法人化した。大きく捉えると、シニアクラブの存在、活動は、社会、福祉厚生、医療などの行政の一端を担っている重要な存在ではなかろうか。

 その点では、本年度からロコトレ活動費の使途など制約が設けられた。参加賞や賞品はダメ、ユニホームはダメ、飲料水でないとダメとダメ・ダメ・ダメで、どこのクラブでも極めて評判がよくない。参加サロンは一つしか登録してはダメなどむしろ活発な活動を制約するようになってきた。

 大いに毎日でもどこかに参加出来る人は幸せな人である。医者いらずだからである。医療費、介護費の節減に寄与している。行政の目線ではなく、現場の運営と参加者の立場で、以前と同じようにシニアクラブの団体等に任せて活動の活発化を図るべきではなかろうか。

 経費の節減は活動費交付の上限を設ければ良いだけである。その上限内で最大に有効運用できるよう改善さ

れると、使い方の不便さや会員の不満など解消できるように思う。ロコトレを毎日実施することを奨励するいっばう、参加サロン1ヶ所登録や参加回数を制約するなどは撤廃して、ロコモサロンの充実のため一日も早く改善されることを切望する。

 浜松市の推進するロコモーシヨントレーニング事業は高齢者にとって有効な施策であり、シニアクラブの主要な活動と一体化することは、両者のみならず、高齢者の健康管理とシニアクラブの活動の充実と魅力化、さらには会員加入促進に役立つ方策であると確信するものである。

❸  シニアクラブ活動の積極的な広報活動とネットの活用

 次に、シニアクラブの諸活動の積極広報の実施である。これはどの情報社会、スマホなどの多用される社会になっても、シニアクラブの会報紙の発行は、会員はもとより自治会等を通じて隣保班に回覧配布し、活動状況について地域住民への広報や会員入会を呼びかける努力が必要ではなかろうか。

 簡単な会報紙一つの積み上げが、シニアクラブに対する理解を深め、会員加入の糸口になるのではなかろうか。将来的には、会員の世代交代と社会への広報面からネットの活用を図る必要があると思う。

2  令和3年度シニアクラブ浜松市総代会の様子

 ❶ 会長に代わって副会長仲田宗雄氏の挨拶及び議長

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❷ 各議案の報告説明の常務理事西村嘉夫氏

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❸ 総代会の様子

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3  令和3年度事業計画   方針及び重点事項

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4   令和3年度シニアクラブ浜松市役員

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