85歳老いる雑感(114) 運転免許証の返納と運転経歴証明書の交付

 昨日、3月22日は吉日、徒歩で浜松西警察署に出向き運転免許証返納の手続きを行った。氏名等の署名など関係書類へ記入し、写真を撮って、約15分程度で「運転経歴証明書」を交付していただいた。

❶  「申請による運転免許の取消通知書」と 無効とパンチの入った運転免許証

 浜松西警察署の担当官から「運転経歴証明書」の手渡しに際して、静岡県公安委員会の「申請による運転免許の取消通知書」と 無効明記とパンチの入った「運転免許証」をいただいた。わが家に帰って来て、長年お世話になったわが「運転免許証」をしげしげと見つめて、重要書類保管入れに一緒に収めた。

 運転免許証の返納について  

 世間で一般に「返納」と言われてるが、法律的には「申請による運転免許証の取り消し」となる。昨日でもって運転免許は無効となり、運転すると無免許運転になる。身の引き締まる思いがした。

 警察署の窓口で運転免許証返納の申し出をしたとき、最初に聞かれたのは「今日は何で来られましたか」という問いであった。落語や川柳ではないが、運転免許証の返納に来て再び運転して帰る者もいるかもしれないから、念には念を入れての問いかけであった。

❸ 運転経歴証明書について 

 運転経歴証明書を最初に手にしたとき、運転免許証と同じサイズで顔写真付きで運転免許証の交付を受けたときと同じ気持であった。証明書の記載内容は、氏名・生年月日・住所・交付年月日、免許証番号、免許取得日、「自動車等の運転はできません」の朱書きななどであった。長年の運転歴を証するもので、運転を経験した者の心情に応えるもので、実によくできた証明書である。

 運転経歴証明書については、「運転免許証を返納された方へ」の文書の中に、その特徴を次のように説明しています。

○有効期限はありませんので、この先永年身分証明書として使用できます。

○住所変更ができます。(転居先の警察署で手続き)

○紛失した時、再発行できます。

メリット 省略

❹ 長い間、運転ご苦労様でした

 免許担当からは、お別れに「長い間、運転ご苦労様でした」と言葉をかけていただいた。免許を取得したのは、昭和44年(1969年)8月12日であった。52年前のことであった。航空自衛隊入間基地に在勤していたころで、入間基地司令兼中部航空警戒管制団司令の副官勤務を終えて、第一線部隊の1等空尉で基地業務群の人事班長として勤務していた時、近くの自動車教習所で教わった。担当の指導員は自衛隊官舎近くに住んでいる方で、とても丁寧に上手な教え方であったことを覚えている。

 免許を取得して、新車のスバルを購入して運転を始めた頃のこと、勤務地を転々とするたびに車で家族と共に観光地を巡ったことなど走馬灯のように思い出された。高齢期にあっては、車と免許証が生活と一体化して公私にわたる活動を助けてくれた。運転免許証のお陰であった。

 幸い車で晩節を汚すことなく、ゴ-ルド免許で終了したことに感謝している。ありがたいことである。 

f:id:y_hamada:20210322235252j:plain