平成１７年(２００５年)４月、地域の神原町自治会長に就任して以来、3年間、毎月5日と20日の2回、「神原町自治会ニュース」を編集発行した。歳月が過ぎるのは早いもので１５年が経った。
わが町に「自治会ニュース」が創設発行されるようになってから、現在に至るも継続されて情報連絡紙として大きな役割を果たしている。
「神原町自治会ニュース」を通じて、地域社会に生起する諸問題、自治会活動及び運営や地域の話題や町内で黙々と献身的に活躍する人々などを中心に、どのような問題に直面して、どのように対処したかを回顧してみたい。
時代、地域によって状況は様々であるが、共通するものがあるのではなかろうか。
❶ 町民多数が参加し、楽しく触れ合った納涼祭であった
夏の納涼祭は、自治会主催で町民多数が参加し、楽しく触れ合う場を目指している。神原会館の駐車場に櫓屋台を設営し、模擬売店のテントを張る。班長以上の役員は総出で役割分担をして諸準備と諸活動を行う。祭り青年会、婦人会、子ども会、老人会など多くの諸団体も積極的に参加して協力支援した。
毎年のことながら自治会長としては、いかに効率的に安全に諸準備をするか、いかに多くの町民の皆さんや子供たちに参加してもらい楽しんでもらうか、いかに安全に無事故でイベントを終わるかの三点であった。
❷ 従来のやり方にとらわれず新しいアイディアを積極的に取り入れた
今回の納涼祭は、従来のやり方にとらわれず新しいアイディアを積極的に取り入れた。その経過等は「自治会ニュ-ス」にできるだけ掲載し、次回に反映できるようにした。
◆多数の子供が踊りの輪に入ることを目標にした。練習に３５人、当日７５人であった。
◆納涼祭の運営を支えて下さった方150人、その団体は、自治会役員(班長以上)、神原町婦人会、神原青空子ども会、祭り会、ゆずの会、闘純の会、ひまわりの会等の皆様でした。
◆多数の子供が踊りの輪の中に加わるようにするにはどうしたらよいかとの話し合いの中で、ささやかなものでもよいから「参加賞を出したらどうか」と子ども会副会長伊藤久恵さんからの提案があった。採用たら大成功であった。
◆ジャンケン大会は、子供の部、大人の部、とも大いに盛り上がった。
◆大当たりくじ引き大会は、全世帯の約７０％、２５０世帯が参加し２回行った。初めての試みであった。
◆模擬売店は、イベントの引き立て役であり、大人気で終了までに完売でした。
◆小学6年生が書いた 納涼祭作品10点を掲示した。それぞれの子供の個性が現れており、良い作品で子供たちも納涼祭を支えてくれた。
◆設営及び撤収は、手際よく円滑に作業が進行し、2時間以内で完了しました。怪我もなく無事に終了した。
◆ヤグラは、毎年近くの(株)サイト様から借用した。資材の搬入・返納は、納涼祭の前日役員6役が元自治会長池谷二三男さんのダンプでご指南を受けながら行った。やぐら建ては班長以上が専門家の刑部常一さんのご指導のもとで組み立てた。
◆ 時間帯ごと1部、2部、3部の順番で会場周辺の警備・交通整理を行つた。
❸ 子供から見た今年の納涼祭の感想を出してもらった
子ども会会長の清水さんにお願いして、子供の立場から見た納涼祭の感想をアンケ－ト形式で出してもらった。素晴らしいありがたい貴重な意見であった。こうした手法は初めての試みであったが、時にはよいのではないかと思った。
❹ 来年に向かって、改善向上策の提言をお願いした
全町民の皆様のご支援ご協力で、充実した納涼祭となった。良かったと思われる点、改善をした方がよい と思われる点等遠慮なく話題にして提言をお願いした。次年度は班長等は交代し、新しいメンバ－となるのでしっかりと総括し、マンネリにならないように問題点と改善策を提起してらった。
【回想】
自治会活動が毎年同じことの繰り返しであることから、多くが昔からのやり方、前年度を踏襲する傾向が見られた。時代の進展に対応した「神原町のまちづくり」のためにも新しい発想で改善向上を図る素地、雰囲気を作り上げていこうという考えを持っていた。自治会ニュースは情報の共有、伝達において大きな役割を果たしてくれたように思う。
最近の状況を拝見していると、年々改善されて、当時と比べて格段の改善が行われており素晴らしい納涼祭が運営されている。やぐらはリ－スで組み立ても業者、寄付金の合理化・廃止など時代の状況進展に対応して様変わりしてきた。いかに多くの町民に参加してもらうか、子供たちに喜んでもらえるか、いつの時代にも共通する課題でもある。
神原町自治会ニュース ＮＯ 6 平成１７年(２００５年) ８月 5日
