花との出会いと感想記(2) 「幸福の鈴」と言われるベビーマラカス(クロタラリア・スベクタビリス)

   今から10年前、平成21年11月、神原町花の会の会員須山さんから「幸福の鈴」と言われている珍しい花種をいただいた。その3日後の11月22日、語呂合わせで「いい夫婦の日」ということであろうか、中日新聞地方版に、「良縁を呼ぶ?マラカス」という見出しで、次のような記事が載ったから驚いた。

   こうしたことから、初めて「ベビーマラカス」という花を知り関心を持っことになった。  話題の花は、「 幸福の鈴」と言われるベビーマラカス(クロタラリア・スベクタビリス)であった。枝や豆殻を振ると鈴のようにカラコロと鳴り、何とも情緒があったこと。ハート形の種は恋の成就や縁結びを表すと子供や若い方に爆発的な人気があったことから、物珍しさもあり、花壇に栽培して訪れた方に差し上げたいと思った。

    そこで花壇の一角に種をまき、花を咲かせ、成熟すると、豆殻つきのベビーマラカスと種を収穫して当時の新聞記事のコピーと合わせて、多くの方にプレゼントしたらどこでも大いに喜ばれたものである。

    今年の秋、地元の小学生の地域探訪で神原町花の会の花畑を訪れた子供達の一番人気は、やはりカラコロと音がするベビーマラカスであった。時代が移り変わってもその人気は抜群であった。豆殻を振ると発する音色は少年少女たちの興味をそそり、心を揺さぶるものがあった。

    一見どこにでもある花木であり、最後は土色ななつた豆殻から小さな黒いハート型の種が詰まっているとは想像もつかない。外見からはごくありふれたもので珍しくもなく見過ごすであろう花木であるが、中身を知っていると、興味をそそられるベビーマラカスである。 ベビーとはよく言ったものだ。花の世界は無限の神秘さがあるから面白い。花の世界でも遊び心が必要ではなかろうか。遊び心は心のゆとり・余裕につながる。人生にも遊び心と心のゆとり・余裕が求められる。花は人生の潤滑油の役目を果たしてくれる。

    それからは、皆さんにベビーマラカスを差し上げるときには、次のような文句を付けて配ったものである。

 「ハート型した話題の珍しい「幸福の鈴」と呼ばれる種だよ!      
べビーマラカス(クロタラリア・スベクタビリス)と言います。花美原会が育成・採集したものです。

   差し上げますので。4月初旬ごろ蒔いて育ててみてください。   神原町花の会(花美原会)」としたものであった。

❶ 中日新聞記事

良縁を呼ぶ? マラカス」  平成21(2009)年11月22日

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《 中日新聞記事の出る3日前に、神原町花の会の会員須山さんから、会長の私に花壇に使ってみたらと、「幸福の鈴」ともばれる珍しい種ですよ、と十数粒いただいた。その後、新聞にベビーマラカスの記事が出たのでとても印象に残っている。次の年から栽培して、多くの方にこの記事を付けてマラカス種をプレゼントした。》

❷ 「幸福の鈴」と言われるベビーマラカス(クロタラリア・スベクタビリス)

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 ハ-ト型のベビーマラカスの種をハ-トに並べてみた

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《  令和元年11月28日撮影 》