がんとの闘い(42)   膀胱内の死闘

 1.がんの有効治療・絶滅策

    がんに対する有効な治療法とがん細胞の絶滅法は人類の最大の課題であり、世界中の医学者・研究者が取り組んでおり、有効な治療法が確立されてきた。

    先日もガンに関わるテレビ番組で、発掘されるミイラから太古の昔からがんは存在し、蝕まれて死んだことが検証されている映像が印象的であった。

    がんに関する最前線の医療報道も関心のある番組であり、つとめて見ることにしている。それにしても、近い将来医学の進歩によって、必ずやガン撲滅の確実な道が見つけられるであろうと確信する。

    最大の関心事は、個々のがん細胞の活動を止めたり、減勢したり、消滅するだけではなく、本丸のがん細胞の「親玉・核細胞」を完全に絶滅できるかにかかっている。

    今、私が克服すべき課題は、再発を防止することである。膀胱がん細胞は私の意思と願望にかかわりなく存在するものであり、担当医から提案された治療法を受けて最善の努力をすることに尽きる。

 

⒉ 第2回目のBCG注入 

   今日午後は、尿検査をして、第2回目のBCG膀胱内注入をした。

 初回の治療は、初めてのことであり、どのようになるか予測できなかったが、苦しい思いをすることなく、当日のみ下半身が燃えているように感じられる程度であった。

    第1回を大した副作用もなく、無事に乗り切る経験をしたことにより、第2回目は心に余裕をもって望むことができた。

 今回の治療にあたっては、淡々と治療計画を受け入れ、体調を最良のコンディションを保つようにしている。

    少なくともBCGという薬くを注入する以上、私の身体は今懸命に対処しているに違いない。何の苦痛もないようであるが、膀胱内はBCG反応によって大変な死闘が繰り広げられている。

   自分の身体のことであるから身体の全機能をあげてがん細胞を打ち負かそうと頑張っていることが身体の端々に感じとることができる。

    今晩と明日はできる限り静かに過ごそう。一歩一歩着実に治療を継続することが当面の目標である。