がんとの闘い(50) 膀胱がん手術・BCG注入後の経過良好

1.がんとの闘いは継戦・和平下

    昔から「のど元過ぎれば熱さ忘れる」の類いで、がんとの闘いは継戦中であるのに、何となく和平が成立したような状況下で平和が維持されている格好である。いつなんどき戦乱が始まってもおかしくないのががんとの闘いであろう。 

 膀胱がんの次期の定期検査8月がやってくる。検査項目と検査日も予約済みだ。CT検査、尿と血液検査、膀胱鏡検査が主になるであろう。幸い前回2月の定期検査・診断結果は異常が認められなかった。振り返ると、昨年の今頃は病院通いで大変であった。家族には心配をかけた。 こうして一年以上無事に過ごせたことに感謝している。

2.膀胱がんの経過

 膀胱がんの経過を見ると、次の通りであるが、日常的には普通の生活を継続している。抗がん剤の服用もなく、他人からは「元気ですね」といわれるくらい元気にしているが、油断することなく、自分なりに体調、尿については日々注意している。

❶  平成24年9月突然1日だけの血尿に驚き、結石の疑いで近くのかかりつけで治療を受けるも早い段階で総合病院を紹介され、同年12月入院検査の結果、左腎盂がんと診断された。平成25年3月「左腎尿管全摘除術」を受けたが、その後、膀胱内にがん再発が認められた。

❷  そこで 、平成25年10月「膀胱腫瘍手術(経尿道的手術)」受けた。

❸  術後経過を見るため、26年3月第1回目の膀胱鏡検査等で異常なしが認められた。

❹ 膀胱がんの再発予防のため、「 BCG膀胱内注入療法」を受けることにし、26年5月~6月にかけて6回、1週間ごと膀胱内にBCGを注入した。

❺ BCG注入治療後、1月半程経過したので、26年7月末第2回目の膀胱鏡検査等を行い再発・転移など異常がないことが認められた。 

❻ 平成26年10月末第3回目の膀胱鏡検査等で再発・転移など異常がないことが認められた。

❼ 平成27年2月末第4回目の膀胱鏡検査等で再発・転移など異常がないことが認められた。

❽ 次回は本年8月第5回目の尿・血液検査・CT及び膀胱鏡検査が予定されている。

  「 BCG膀胱内注入療法」以降、定期的に諸検査を実施しながら再発の有無を確認してきた。平成24年12月がんと診断されてから現在に至るも抗がん剤の服用はなく、通常の日常生活を続けている。

    「膀胱腫瘍手術(経尿道的手術)」後は、「 BCG膀胱内注入療法」しか実施していないので、以後がんの再発・転移が認められないことから現在は効果があったものと認識している。 

3.がんへの対処と撲滅

 がんに関する事柄は、毎日の新聞・テレビの番組や雑誌で取り上げられている。情報はあり過ぎるぐらいあふれている。近年、高齢者の多くががんの手術・治療を受けたり苦労している。

 がんへの対処は難しい事柄だ。一律に対処し得ないところに悩ましさがある。がんへの予防策や特効薬、手術治療法についての画期的な研究開発などに関心を持って見守っている。現代及び将来の医学は、人類からがんを撲滅できる日がいつやってくるであろうか。人類の悲願である。

 後数日で満80歳・傘寿を迎える。普通に暮らしていけることに感謝し、明るく毎日を過ごしたいと願っている。