がんとの闘い(23) 普通がいちばんよい

11月13日

快晴の朝を迎えた。平凡でも平穏な日々が一番良い。

今日は手術後の診断に病院に出かける日である。がん患部の病理検査結果もわかる。

退院後、年賀状の準備に取りかかりながら名簿の整理をすると、この一年間に「人生いろいろ」であった。

年賀状を取り交わす中で、喪中の葉書が多くなった。

友人・知人の残された家族からの逝去の知らせほど悲しいことはない。みんな航空自衛隊で青年時代から苦楽を共にした「戦友」である。往時のことが去来する。

一方、配偶者に先立たれた者も多い。永年共に人生を支え合った伴侶を亡くした心中がよく分かる。

馬齢を重ねて甘えてはならない。

万物生きとしいけるもの自然の摂理は同じである。

高齢者にとって、多病は勲章のようなものだ。「多病息災」であればよい。

今日も明日もせいいっぱい生きたいものである。