88歳・米寿を祝う羽合中学校第4回卒業生同期会(1) 京都の名勝嵐山の老舗旅館・渡月亭に同期9名集う

 去る4月16日(日)、遥か70年以上前に一緒に学び遊んだ故郷の鳥取県東伯郡羽合町(現在は湯梨浜町)の羽合中学校第4回卒業生同期会が、「88歳・米寿を祝う同期会」として京都の名勝嵐山の渡月亭で開催された。

 集合時間・場所は、午前11時に京都四条大宮嵐電駅前であった。京都は中学時代の修学旅行と数回の観光バス旅行及び同期会だけであり、地理不案内であるとから早めに自宅を出ることにした。

 バスは午前6時過ぎのバスに乗車し浜松駅に行き、新幹線で京都へ向かった。京都駅では観光案内所で地図をもらい、時間に余裕があるので、市バスを利用して四条大宮へ移動した。地下鉄などもあったが、街並み風景を見ながらでないと京都の様子はわからないと思ったからである。早めに集合場所に着いたので、四条大宮付近を散策し地形環境を頭に入れることにした。

 集合時間11時までに、世話役の朝倉佐美子(旧姓椿)さん、米増正君、上川郁子(旧姓本田)さんのほか秋田昭之助君、斎藤忠幸(旧姓浅井)君、蔵本康雄君、高瀬充子(旧姓竹歳)さん、大石多喜代(旧姓杉田)さんと娘さん、濱田喜己の10名全員が揃い、渡月亭の送迎バスで移動した。

 嵐山は名勝観光地で、人の賑わいと車がいっぱいで、渋滞しながら桂川(大堰川)の清流にかかる渡月橋を渡りすぐそばの渡月亭へ着いた。

 渡月亭は創業明治30年の老舗の料理旅館である。格式高い渡月亭は落ち着いた雰囲気の料亭であり、12時から羽合中学同期会(88歳祝いの会)の宴会が始まった。

 最初に全員で物故者に黙祷、発起人挨拶で朝倉佐美子さんと秋田昭之助君、次いで自己紹介、乾杯の音頭を小生が取り、食事をした後、ビンゴゲーム、秋田昭之助君主導で羽合中学校校歌の合唱、最後に朝倉佐美子さんの挨拶で閉会となった。

 70年以上前とはいえ、名簿の旧姓を見ながら話をしていくと、少年少女時代にかえり、当時と今がつながってきた。どんなに歳月が経っても、しばらくするとその面影がはっきりと残っており、お互いに当時の様子が浮かんできた。不思議なものである。

 こうした出会いの場は、これで最後かもしれないと思うと一層感慨無量であった。まさに一期一会の同期会であった。

 特に今回は、中学野球部のマネージャー秋田昭之助君に会えたこと、宇野小学校の同級生蔵本康雄君、中川郁子さんに会えたことであった。中学時代に自分が捕手でバッテリーを組んだ投手の洞ケ瀬二一君に会えなかったのは残念であった。

 思い返すと、羽合中学校同期会は、高校卒業後ぐらいから始まったように記憶している。自衛隊時代、退官後も同期会の案内があると、羽合、大阪、京都などの集いに参加してきた。できる限り参加に努めてきたが、隊務や仕事の都合で欠席したこともあった。

 次回に紹介する過去の案内状をファイルしていたので、読み返したたらとても懐かしく素晴らしい一期一会であったと思う。過ぎ去った歳月は帰らずであるからだ。去来するものは、各回ごとに同期生の消息を知り、すでに天国へ行った同期生の少年少女時代を偲びご冥福を祈った。

❶ 記念写真 88歳・米寿を祝う羽合中学校第4回生同期会  

❷ 羽合中学校野球部で苦楽を共にした秋田昭之助君と筆者濵田  

❸ 京都の名勝嵐山の老舗旅館・渡月亭