浜松鳥取県人会(因伯会)(3)  天浜線で列車貸切懇親会・見学ツア-

 昨日8月25日は浜松鳥取県人会の企画「天竜浜名湖鉄道列車貸切親睦会・国登録有形文化財見学ツァ-」に島根県人会と合同で35名が参加して実施された。

 実行委員長の因伯会事務局長徳沢幸人氏の企画によるもので、準備周到にして、そつなく行事は進行し、事故もなく楽しい一日を満喫した。

 浜名湖の北岸を走り,風光明媚で、日本の原風景に出会うことができる旅でした。全長67.7kmの路線の旅で適度にビ-ルでのどを潤し、要所要所では停車・下車して国登録有形文化財となっている駅舎等を見学した。常時、車中や車外でガイドによる詳しい施設案内・説明があってとても有益であった。

 特に印象に残ったこと、良かったことは、

1.第3セクタ-天浜線がロ-カルの特色を生かして頑張っている。

 天竜浜名湖鉄道は、国鉄二俣線として昭和10年(1935年)~15年にかけて敷設された。これを昭和62年(1987年)に引き継ぎ、開業した第3セクタ-の鉄道である。東海道本線掛川駅新所原駅を結んでいる。

 春は天浜線沿線に桜並木がいっぱいあり、夏は碧い湖面の奥浜名湖を見ることができ、秋は彼岸花等が路線わきに咲き色どり、冬は渡り鳥のゆりかもめたちが訪れる。

 自然と歴史に恵まれた地の利を生かして、交通機関としてはもとより地域の観光資源としてその役割を果たしている。

 今回、「人口の減少」「車社会」の中で経営に苦労している第3セクタ-として、どんな新しい取り組みをしているのか興味津々であった。自動車時代において、ロ-カル鉄道としてどう生き延び発展していくのか大変勉強になったことである。

2.国登録有形文化財である昭和の鉄道遺産を訪ねることができた。

 天竜浜名湖鉄道全線にわたって、我が国産業の近代化を担う遺産として、転車台・車庫・駅舎・ブラットホ-ム・橋梁・トンネルなど国登録有形文化財36施設のうち主要な所を見ることができた。

 旧国鉄当時赤字路線であったこともあり、新築・建て替えが行われなかったことから残りったものであり、「昭和の鉄道施設の遺産」と言われているとのことであった。

 これほど多くの施設が登録されている路線は全国的に見ても大変珍しく、「わたらせ渓谷鉄道」に次いで全国2番目の登録件数とのことでした。

 鉄道歴史館では、駅でよく見かけた器材・用具が陳列されており、懐かしかった。

3.家族ぐるみで話ができ、島根県人会の皆さんと交流ができた。

 車中はもとより、新所原駅下車後、駅の近くのビジネスホテルで懇親会を行い、島根県人会の皆さんといろいろと話ができた。人生において出会いは多いほうが良い。

これからも鳥取・島根の県人会が交流を図ることが期待される。

 

 今回の行事参加を通じて、単に鉄道に限らず、世の中全体が刻々と大きく移り変わる。その中で後世に何を残し語り継ぎ、未来に向けて発展させるか考える機会となった。

 

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《 参加者の記念撮影 》

 

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《 今回の貸切列車 》

 

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《 車中 》

 

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 《 鉄道歴史館 》