浜ちゃん日記  今日あれば 明日も来る

 

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《 この玉稿は、平成8年年度末に編纂発刊された浜松市老人クラブ連合会創立35周年記念誌に掲載されたされている池谷さきの所感文です。記念誌は430ぺ-ジに及ぶ分厚い立派なものであり、各地区の会長等主要な役員が寄稿されております。

 神久呂地区からは、老人クラブ百生会の役員として活躍していた池谷さきの紅一点を含み9点が寄稿されています。池谷さきの当時の生きざま、心境を知るとともに子供や孫、ひ孫たちに元気を与えてくれる珠稿です。》

 

 早朝からセミの大合唱が始まった。何事もなく平穏な日常生活が始った。

 つい先日のこと、西山病院ウエルケアにお世話になっている義母池谷さきは、大変な事態であったが、病院の皆様のおかげで元気を取り戻した。声をかけても応答もなかったのに、回復してしっかりとした返事かかえってきた。

 義母は98歳のであるが、頭はしっかりしている。下半身は歳相応になってきた。車いすでないと動けない。

 私たち夫婦にとっては、家内が出産のたびに赴任地に応援に来ていただいた。若い時は色々な面で随分お世話になったものだ。

 若いときは本当のありがたさが分らない。自分が孫を持つ歳になって初めてそのありがたみを再認識する。また、当時の親の子供に対する気持ちや心境といったものがよく分かるようになった。

 つい先日は、子どもたちは母親の病状に一喜一憂した。

 ふと、思い出して、平成8年ごろの母親の一文「私は思う」を取り出した。当時80歳のころの記念誌への寄稿文である。実に生き生きとして毎日を暮らしていたかが良くわかる。

 3年ほど前に、私が複製して皆さんにお配りしたことがある。

 人はどんなに老いても、いきいきと生きた時代があった。老いることはだれも避けられない道のりである。

 「今日あれば 明日も来る」