平成17年(2005年)4月、地域の神原町自治会長に就任して以来、毎月5日と20日の2回、「神原町自治会ニュース」を編集発行した。歳月が過ぎるのは早いもので16年が経った。
わが町に「自治会ニュース」が創設発行されるようになってから、現在に至るも継続されて情報連絡紙として大きな役割を果たしている。
「神原町自治会ニュース」を通じて、地域社会に生起する諸問題、自治会活動及び運営や地域の話題や町内で黙々と献身的に活躍する人々などを中心に、どのような問題に直面して、どのように対処したかを回顧してみたい。
自治会・町内会の運営と活動は、時代、地域によって状況は様々であるが、共通するものがあるのではなかろうか。そうした視点からすると現在及び将来において、自治会・町内会の会長、副会長、会計の三役などの役員として活動される方々に参考になる点もあるのではなかろうかと思うものである。時代の進展とともに自分たちの住む町の自治会・町内会は常に新しい課題に直面しながら前進していくものであるからです。
1 まちづくりの特定テ―マ の検討会・準備会
まちづくり委員会は、テーマ別の専門部会を設けて、最も町民の実現要望の強かった項目内容について整理検討をしてきました。
その中で、次の三つの特定テーマについては、検討会、準備会を設けて鋭意、調査研究及び準備を進めてきました。
現在進みつつある主要内容と今後の予定を町民の皆様に、会報を通じてお知らせするものでした。
2 現在進みつつある主要内容と今後の予定
❶ 花いっぱい運動・町の花推進準備会
花いっぱい運動・町の花推進準備会は、わが町の花を「つつじ」とし、具体的な推進構想案を策定し、その実行策を進めつつあった。
①現在 わが町花いっぱい運動・町の花「つつじ」の推進構想案(市の交付苗木つつじを核として各家庭に育て親になってもらい移植を第一歩とし、増殖・拡大し、花と緑があるまちづくりをする。)
②平成18年12月 市へひらどつつじ苗木交付申請(総額10万円、100戸に各1本予定) *12/11申請受理
③平成19年1月 育て親・家庭及び希望の花色、植栽場所の調査
④平成19年2月 育て親の決定と市長・自治会長・育て親三者の「町の花協定書」結ぶ(自治会で一括事務処理)
⑤平成19年3月 中旬に各家庭に苗木配分・植栽、専門業者による育成管理の事前指導
❷ ふれあい健康農園設置準備会
①現在 ふれあい健康農園設置について、参加者を中心に具体案の意見交換
②平成18年12月 予定地の視察、農地借用につて地主と自治会との話し合い
③平成19年1月 ふれあい健康農園設置構想案の策定、 農園参加者の調査及び内定
④平成19年2月 農地借用について契約 3月 開園に向けての諸準備
❸ 凧揚げ会調査研究検討会
①現在 凧揚げ会運営の基本事項全般の調査研究、意見交換
②平成18年12月 西山凧揚げ会へ研究協力指導お願い挨拶、市へ調査研究の申出・まつり関係規約等の受領
③平成19年1月 凧揚げの体験
3 平成19年1月から発会する準備会・検討会
まちづくり委員会は、花いっぱい運動・町の花推進準備会、ふれあい健康農園設置準備会及び凧揚げ会調査研究検討会の三つの準備会・調査研究検討会が軌道に乗り着々と本格的に活動が進められていることから、次の段階として、平成19年1月から次の準備会編纂会をスタ-トさせることにしました。
❶. お囃子保存会設立準備会 .
❷ 50年史編さん会
❸ 多目的広場設置準備会
4 まちづくりに関する所感
平成17年(2005年)4月自治会長に就任して、神原町誕生50周年を契機に、神原町のさらなる充実発展を図るため、まちづくりの新しい手法を取り入れて、町民の総意で「神原町まちづくり構想 」を策定することを進めました。
この発想と構想は、自衛隊勤務で各地を転勤し、自衛隊官舎地区の自治会副会長、自治会長を経験し、退官後現住地に終の棲家を定め、第2の人生時代に会社勤務しながら自治会部長を務めて、わが町の発展のためには何が必要なのかを考えてきました。
その後、縁あって、自治会副会長に就任して、自治会長として何をなすべきか現状の問題点と将来の発展策について、3年間温めてきたものでした。
副会長を終えるや、平成17年4月、自治会長となりました。早速着手したことは、「神原町まちづくりプラン」でした。自治会の主要事業計画に、単なる飾り文句ではなく、町民の総意を集めた具体的な「まちづくり構想」を策定し、実行することになりました。自分の考えた腹案の60%程度で終わってしまいましたが、「まちづくり委員会の設置運営」「項目別の専門部会の設置運営」「主要事項の準備会、調査研究検討会の設置運営」など、この手法だけは間違っていなかったと現在を思っています。
当時、まちづくり計画構想と言った発想は、神原町50年の歩みにおいてなかった。今更、ややこしいまちづくりなどしない方が良しとする意見もあり、一部にとっては青天の霹靂的なものでした。
私にとっては当たり前のことでしたが、町民全員からまちづくりの要望をアンケート形式で取ったり、各層からの代表などを町民の約7パーセントにあたる方にまちづくり委員を委嘱する方式を取り入れたことなどは初めてのことであった。
町民主体のまちづくりの手法は、今でこそ当たり前のことですが、保守的な地域においては、急激な変化となり、軋轢を生むことにもなるため、町民の融和を重視してペースを落としたりしました。新しいことを始めることがいかに困難であるかを経験しました。
そこには、町民の一部には、まちづくりはすべて行政に任せておけばよしとするもので、諸問題の積極的な解決改善を避け、昔からやっていることを継続し、可もなし不可もなしでやれば良いとの意見もありました。
時代は進展しています。町は生きています。常に新しい課題が生まれてきます。町民の要望・願いをどのように実現していくか永遠の課題です。町民の構成、意識、価値観はもとより、新しい現状の問題点と将来の発展のために、さらにより良い手法でまちづくりが行われることを願っています。過去のことなどたわいのないことですが、将来の地域の指導者となる方が、参考にしていただければ幸いです。
5 わが町の成り立ち
神原会館の建設経過と背景 省略
「神原町50年の歩み」に詳しく記述しました。
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