元自衛官の時想(8)   「国民の自衛官」顕彰制度に思う

1.第14回国民の自衛官表彰

   災害派遣国際貢献などで著しい功績のあった自衛官を顕彰する「第14回国民の自衛官」(フジサンケイグループ主催、産経新聞社主管、防衛省協力)の表彰式が10月12日、三笠宮家の彬子さまをお迎えし、10名2部隊に対して、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ケ谷で行われた。

 国民の自衛官の顕彰は、航空OBの一人として、創設以来、関心を 持ち注目している。受賞者を代表しての南警隊司令横尾1佐の感謝のことば「普段、国民の皆様の目に直接届くことのない自衛隊の活動、隊員の思い、生き方を紹介していただける国民の自衛官の制度は大変ありがたい。」は、全国の自衛官の切なる思いではなかろうか。

 私は、かって昭和の時代、航空自衛隊で35年余勤務し、約20年間人事部門において、准空尉・空曹及び空士に関わる業務に携わってきた。毎回顕彰される内容を見ながら、素晴らしい顕彰制度に感動している。当時、どの部隊にもこの顕彰制度に該当する准曹士の隊員がごまんといたからであった。きっと選考推薦するのに困ったであろう。黙々と任務を遂行する自衛官であり、善良な市民である自衛官にとって、最も望むものは国家・国民の支持であり、名誉ではなかろうか。

 いつものことながら、警察官、消防官と同じように「わが県の自衛官」「わが町の自衛官」と、全国各地でこうした顕彰制度が創設されることを願ってやまない。

 危険を顧みず黙々と任務に励む自衛官、日ごろの練成訓練で鍛え毅然として立ち向かう行為、社会に奉仕する団結力など現場の第一線部隊には、一隅を照らす優れた 隊員がいるからである。 

 

f:id:y_hamada:20161013150946j:plain

f:id:y_hamada:20161013150718j:plain

《  28.10.13  産経新聞記事 》 

2.国民の自衛官顕彰

 〇陸上自衛隊研究本部(東京)岡崎倫明3等陸佐(54)〇陸自普通科教導連隊(静岡)小城健一1等陸曹(40)〇陸自第50普通科連隊(高知)八木亜生都2等陸曹(26)〇陸自第52普通科連隊(北海道)片山志保即応予備2等陸曹(38)〇陸自第6施設大隊(山形)佐々木清和1等陸尉(49)〇陸自中部方面航空隊第5対戦車ヘリコプター隊(三重)前田陽一元3等陸佐(54)〇陸自富士教導団特科教導隊(静岡)山崎隼人3等陸曹(24)、山崎侑子3等陸曹(23)〇陸自第8通信大隊陸士会(熊本)〇海自横須賀警備隊本部(神奈川)川好夫海曹長(48)〇空自救難教育隊(愛知)藤木信吾准空尉(53)〇空自南西航空混成団南西航空警戒管制隊(沖縄)

  産経新聞に掲載された記事の中から4点の記事を紹介する。

 

❶ 陸自富士教導団特科教導隊(静岡)山崎隼人3等陸曹(24)、山崎侑子3等陸曹(23) 沖に流された親子、夫婦で救助

f:id:y_hamada:20161013224748j:plain

 

❷   陸自第8通信大隊陸士会(熊本)  「自衛隊サンタ」児童施設慰問

f:id:y_hamada:20161013224904j:plain

❸ 海自横須賀警備隊本部(神奈川)川好夫海曹長(48)

  危険な潜水1万6000時間無事故

f:id:y_hamada:20161013225028j:plain

 

❹   空自救難教育隊(愛知)藤木信吾准空尉(53)

  「安全な救助」に最善を尽くす

f:id:y_hamada:20161013225208j:plain

《 産経新聞記事の切り抜きから 》