元自衛官の時想( 165 ) 「大東亜戦争」という用語について

 陸上自衛隊第32普通科連隊が戦没者追悼行事への参加を紹介する交流サイト(SNS)への投稿で、「大東亜戦争」という用語を使ったことについて、朝日新聞が「政府はこの呼称を公式文書では用いていない」などと批判したとの記事を読んだとき、何の問題もないのにと異様に感じたものである。

 私は、自衛官生活34年間を通じて、大東亜戦争については、各種の「大東亜 戦史」を学んできたことから「大東亜戦争」を「太平洋戦争」とか「先の大戦」という用語の使い方に多少違和感を抱いているので、このブログでも大東亜戦争は「大東亜戦争」という用語を用いている。また、戦争呼称は戦争当時の時代・当該国・地域・範囲・参加関係国と立ち位置・立場、物の見方、考え方によって用いる用語が異なることがあるので、あえて問題視するほどのことはないと考える。

 こうしたことから、その後どのような推移をたどるのかと静観していたら削除に至った。

 本日の産経新聞に、4月16日の参院外交防衛委員会において日本維新の会松沢成文参院議員の質問に対する木原防衛大臣の答弁と議員の主張の一部が掲載された記事及び元航空自衛官の評論家・潮匡人氏のインタ―ビュ-記事を拝読し、松沢議員及び潮氏の所論に全く同感であるので掲載することにした。

 こうしたときこそ、自衛隊OBの立場からすれば、 政治家たる自衛隊最高指揮官の総理大臣と防衛大臣が「何ら問題ない」と正々堂々と発言をすれば解決するものであると思っている。 

❶ 「大東亜戦争」削除問題に関する記事

    産経新聞 令和6年4月17日   出典

❷ 陸自SNS「大東亜戦争」表現削除    

   評論家・潮匡人氏インタビュー

  産経新聞 令和6年4月17日   出典