わが88歳の雑感( 295) 地域における高齢者集団・シニアクラブ等に対する諸施策と積極的な支援

 昨日は静岡に出かけ静岡自賠責損害調査事務所OB会に参加し夜遅く帰ってきた。今朝は、バスで浜松駅に出て東部写楽会の写真勉強会の定例会に参加した。 特に、当日は当番にあたっており早出をすることになった。浜松駅から東部恊働センターへの徒歩往復はいつもながら良い運動となった。大変なように見えるが、朝夕の散歩の運動の振替のようなものと考えているので一挙両得である。

 その上、最近のバスは、自宅近くの停留所を通過するのは1時間に1本しかないので、直近のバスがない時は、本数の多い舘山寺線を利用して西山町の神田原で下車し、神原町の自宅まで歩いて帰ることにしている。今日もこのコースを利用した。

 今日の都市部の郊外や山間部のバス路線は、運営経費の面から時代を追って減少、廃止となっており、高齢者の足の確保は、今日及び将来にわたって、さらに深刻化して大きな課題となっていくであろう。

 自分にとっては、現在何の苦もなくどこにでも行ける。これは「歩く」という能力を保持しているからできているが、近い将来は当然の如く歩く機能は低下していくこと間違いないと考える。

 現下の社会状況を見渡すと、車を運転をしない、できない高齢者の移動の便はますます少なくなっている。そのことにより高齢者が家に閉じ籠る・体力の低下・病気・医療費の増大・家族の負担など社会的、政治的な問題の一つとなってきている。そうかといってこの解決策はなかなか難しいものがある。

 その点では、金銭的にも無料、距離的に近い、移動時間がかからない、自由に選択行動できる地域内でのシニアクラブなどの諸活動に積極的に参加したりすることが望まれる。勇気をもって家から一歩踏み出して、地域における活動に参加すると、新しい世界が開けてくるものである。

 少子高齢化がさらに進む中、シニアクラブひとつと取り上げても、会長等役員・指導者のなり手がいないためクラブの休会・休眠・解散とクラブ数及び会員の減少傾向が続いている。筆者は現状及び将来に関して非常に強い危機感を抱いている一人である。

 これは、政治的な課題であると同時に行政や地域の自治会などで、個人の問題、当該クラブの問題と狭く軽く考えずに、政治的、社会的立場の高い視点から高齢者の地域での人間交流、社会活動、健康維持のための諸活動などの諸施策を強力に推進していく必要があるのではなかろうか。

 特に、地域の自治会・町内会におけるこうした面の活動は、従前の考えにとらわれずに、危機意識を持って取り組み、充実発展させていかなければならないと考える。地域の多くの高齢者が集まり生き生きとして諸活動をしている姿が見られるようになれば、地域のまちづくり、活性化と発展に繋がっていくものである。

 地域の自治会長はじめ役員諸兄の皆さんが、主導的かつ積極的にシニアクラブを後押ししていただければ、今後さらに地域が住みやすい町として発展するに違いないと確信する。