シニアクラブ浜松市( 8) ❶ クラブの会長・リーダーの確保     自治会長の次はシニアクラブの会長に、女性会長の拡大

今日のシニアクラブ(老人クラブ)の  懸案の課題は、クラブ会長の成り手がなくて、クラブが休会、解散したり、会員の高齢化と65歳以上の高齢者は増加しているにかかわらず、減少傾向が持続していることである。

 シニアクラブの活動内容は、どのクラブも会員のニーズに対応した多彩かつ充実した活動が行われている。各クラブとも知恵を絞って対処しているが、解決に至っていない。

 クラブの会長・リーダーの確保     

  自治会長の次はシニアクラブの会長に

  女性会長の拡大

    私が平成2年(1990年)に自衛隊定年退官後、終の住処とした神原町老人クラブ(シニアクラブ)に入会したのは、平成17年(2005年)であった。19年前の70歳になる少し前であった。

 皆さんの推挙で地域の自治会長に就任すると同時に自主的に入会した。自治会の部長、副会長をしている時から自治会長になった時には率先してクラブに入会して、クラブの充実発展に少しでも貢献して後押しできればとの思いがあったからである。

 もう一つは、歴代の老人会会長には自治会長経験者が就任しており、そのレールをさらに固めたいとの思いがあった。

 シニアクラブ浜松市(社団法人浜松市老人クラブ連合会)の単位クラブ及び地区連合会長の現況を見ると、多くの会長は自治会長経験者が多いように見受ける。また、自治会長の任を終えたら、一緒に自治会業務を果たした部長等の役員を誘って入会する事例が多かった。そのことが役員候補層の形成につながっていた。

 今日はその慣習が崩れつつあるようである。高齢者の定年延長、平均寿命の延伸、生活態様の変化、価値観及び趣味等の多様化によって、従前の慣行が持続できない状況になってきている。

 最近の傾向を見ると、自治会長、経験者のシニアクラブ入会が減少傾向にあるように思われる。自治会と同様に「わが町のまちづくり」という観点から積極的に入会し、シニアクラブ活動は自治会活動の延長ぐらいの気概を持って活動の中核・牽引力になってもらいたい思うがどうであろうか。

 最近は男女共同参画により女性の単位クラブ会長、地区連合会長が増えてきたことはよい傾向である。男女の区分にとらわれず積極的に活動の中核・リ-ダ-が生まれることを期待する。浜松市本部の役員構成は男女比率が良好な状況になってきている。

 シニアクラブ会長は、会を代表、統括するとともにパソコンも使えて、世話係でもある。現職時代のようにしっかりとした組織とスタッフに助けられているのと違い、本当の本人の人格識見・実力が試される職務でもある。会長職務を立派に全うすることは、人生最後の大きな役目を果たしたということではなかろうか。