わが88歳の雑感(292) 健康管理( 2 ) 毎日の計測及び定期診察と健康診断

 「禍を転じて福を成す」という言葉がある。人生後半の70代になって初めて、今まで青年期、壮年期を順調に健康を保ってきたのに、わが人生最大の危機に直面することになった。それは不整脈から心房粗動、次いで腎臓がん、さらに膀胱がんと三つの大病を患うことになった。いずれも入院手術をして回復した。その後、10年の歳月をかけて再発転移等はないか、注意深い経過観察と医師による適切な指導と自己管理の努力と相まって、幸い運良く生き延びることができた。

 振り返ってみると、この10年間の継続した健康診断・検査と診断、投薬による慎重な健康管理が、今日88歳に至るまで元気に過ごすことができた原動力であったように確信している。「不毛・不作の10年間」ではなく、「有益・有意義な10年間」に転化するすることによって今日があると考えている。

 先日、産経新聞に健康特集記事として、「健康診断結果は、身体の状況を把握する資料源である。正しく読み解き、適切な健康管理につあげたい」とする記事が掲載された。とても参考になる記事であった。

 特に、健康チェック項目を見て、医師の診察、身体計測、血圧測定、血液検査、尿検査、心電図、胸部エックス線検査、エコー検査は、三つの大病以降毎年、全項目を年に数回行なっており、結果として綿密な「健康診断」を定期的に行なってきたことになる。10年以上にわたって検査結果の数値及び医師の診断と指導を得て、日常生活のあり方に反映したのが良かったようだ。

 がんについては10年経過したので、今年4月から検査通院は終了した。循環器については、今後とも継続していくので、健康診断の主要項目を2ケ月〜4ケ月ごとに定期的に検査診断を受けることになる。したがって、今までと同じように今後も自己の健康管理に努めていきたいと思っている。

産経新聞記事  令和5年11月9日   「健康診断は自分の体知る機会」  出典