がんとの闘い(58) がんの再発・転移にかかわる定期検査と日常生活

1.がん発病と治療の経過  

 今日は、病院において膀胱がんの6ケ月ごとの定期診察を受けた。先週はCT検査、尿と血液検査、本日の膀胱鏡によっても再発、転移がないとの診断であった。 

    膀胱がんの経過を見ると、次の通りであるが、日常的には普通の生活を継続しており、膀胱鏡等による検査によって注意深く経過観察を受けている。

❶  平成24年9月突然1日だけの血尿に驚き、結石の疑いで近くのかかりつけで治療を受けるも早い段階で総合病院を紹介され、同年12月入院検査の結果、左腎盂がんと診断された。平成25年3月「左腎尿管全摘除術」を受けたが、その後、膀胱内にがん再発が認められた。

❷  平成25年10月「膀胱腫瘍手術(経尿道的手術)」受けた。

❸ 平成26年3月第1回目の膀胱鏡検査等で異常なしが認められた。

❹ 膀胱がんの再発予防のため、「 BCG膀胱内注入療法」を受けることにし、26年5月~6月にかけて6回、1週間ごと膀胱内にBCGを注入した。

❺ 平成26年7月第2回目の膀胱鏡検査等を行い再発・転移など異常がないことが認められた。 

❻ 平成26年10月、27年2月第4回目、27年8月第5回目、28年3月第6回目、28年8月第7回目、29年3月第8回目、29年9月第9回目も同じである。

❼ 今回30年3月第10回目の尿・血液検査・CT及び膀胱鏡検査が行われ、再発・転移なしと診断された。

❽ 次回の第11回目は30年9月が予定されている。 

2.所感

❶ 定期検査

 平成25年10月膀胱腫瘍手術(経尿道的手術)を受けて以来、6ケ月ごとの定期検査を行っている。毎回体調も良く特異なこともないので、大丈夫との思いがあるが最初のころは一抹の不安があった。このころは全くそれがない。検査結果については、デ-タをもとに担当医から説明を受けている。

 膀胱鏡検査は、検査を受けながら自分の目でスコ-プ上の画面で膀胱内の状況を見ることができるので納得と安心感があるように感じる。部分麻酔によって行われるので多少の違和感があるが、短時間で終わるのでちょっとした我慢である。4か所ほど写真撮影が行われるので、毎回コビ-をいただいている。

  膀胱鏡検査後の最初の放尿時に多少の痛みがあるが、その後は全く痛みもなく、特に意識することもない。投薬は、細菌の感染を押さえる薬を1回1錠夕食後に服用し、事後次回の検査まで医療とのかかわりはまったくない。

❷ 検査結果とおはぎ

 小さい時からおはぎが大好物である。人生の最後もおはぎを口にして去りたいとも思っている。母親の味がするからであろうか。祝い事には赤飯がつきものでこれも大好物である。定期検査のたびに家で赤飯を食べたりしている。

 今日は検査の帰りにおはぎを食べた。最近はできる限り少し甘いものは控えているが、この時だけはおいしく満足しながら食べることにした。人間おいしく食べれるうちが花であるからだ。

❸ 日常生活

 日常生活では、がん施術を2回も受けたことなど全く忘れて過ごしている。定期検査になってあらためてがんについて再認識するといったところである。がん術後の状況は各人各様で千差万別であり、身体状況もさることながらその人の持つ運命そのものであるように感じている。

 がんの発病は、人の生き方やものの考え方に影響を及ぼすものである。高齢期における発病であったが、今日の平穏な生活は、「生かされた命」であることの思いが強いものがある。こうしてブログを書くようになったきっかけもがんの発病にあったからだ。

   高齢期における張りのある生活は、家の中にこもりきりにならないで、どんな形でもよいから地域社会とのかかわりを持つことに尽きる。

❹ がんへの関心 

 日常生活での不安など全くないが、がんに関する新聞記事などへの関心は強いものがある。国のがん対策、がんの研究開発、医療の進歩発展、がんに関する医師会などの公開の医療講座、子供や若い人たちのがんなどについては人一倍関心がある。