山門の人生の教示    最も苦しいときが最も辛抱の必要なときである

 3月14日午前、浜松市西区神ケ谷町天龍山洞雲寺に詣でて、境内にあるお墓にお参りした。山門の掲示板の人生の教示は、「最も苦しいときが最も辛抱の必要なときである」であった。

 洞雲寺に至る道路の木立や境内の樹木のかなたからウグイスの声が聞こえてきた。

【所感】

 「最も苦しいときが最も辛抱の必要なときである」との格言を目にして、連想したのは次の言葉であった。

 「人生は希望と辛抱だ』「苦しいときが試練だ」「ピンチはチャンスだ」「苦あれば楽あり」「待てば海路の日和あり」「若い時の苦労は買ってでもせよ」などである。この言葉どおり、ことごとく経験したから心に沁みるものがある。

 人生は「人生航路」と言われる如く、長い船旅である。凪日ばかりではなく、厳しい大嵐や荒波に遭遇するものである。四苦八苦しながら事態を乗り越えて目的地に辿り着くものである。

 87年のわが人生を振り返っても、何度か一大ピンチに直面したことがあるが、なにくそとふんばり困難に耐えて乗り越えてきた。こうしたことは、事の大小はあるにしても、誰もが胸に秘めた苦難と辛抱の経験をしているのではなかろうか。

 人間とは面白いものだ。強靭さを持ち合わせているとともにもろく弱いものでもある。困難を乗り越えると度胸も座り、辛抱に耐える力が強くなるものだ。

❶ 浜松市西区神ケ谷町天龍山洞雲寺山門の掲示 

  「最も苦しいときが最も辛抱の必要なときである」 令和5年3月14日朝撮影 

❷ 洞雲寺に至る道路