去る10月26日、3年ぶりに開催されたエアフェスタ浜松2022(浜松基地航空祭)に招かれ、祝賀会に出席し、ブル-インパルス等の飛行展示を見物した。
【所感】
❶ エアフェスタのブルーインパルス曲芸は浜松の秋の風物詩
3年ぶりとあって、全国各基地における航空祭等におけるブルーインパルスを始めとする飛行展示の人気は絶大であった。
浜松は、ブルーインパルス誕生の地であり、市民の関心は特別である。「秋の浜松基地航空祭」と「ブルーインパルスの飛行」は、「春の凧揚げ」と並んで浜松の二大の風物詩となっている。
別揭の中日新聞記事が報じるごとく浜松基地への来場者は約4万人であるが、自分の家などで空を見上げてブルーインパルスなどの飛行を眺めた人は15~20万人ぐらいはいるのではなかろうか。
❷ エアフェスタの無事故・安全かつ円滑な運営
コロナウイルス対処に万全を期しながらのエアフェスタの無事故・安全かつ円滑な運営を図る配慮が各所にみられた。
今回も開催時間、会場区域、飛行展示時間、イベント内容、警備、交通統制、接遇など十分に練られた実施であったと高く評価するものである。
❸ 超入場者の短時間・安全な出門対処
平成2年退官以来、浜松基地の航空祭には毎回参加してきた。その間、車に招待証を掲示して基地内に入門、出門してきた。
今回、すでに運転免許証を自主延納しており、一般の来場者と同じように自転車で基地内に入出をした。出門までの時間は、終了の1530から2時間を要した。
入門に関しては、徒歩および自転車はかなり混み合ったが、特に大きな問題があるとは感じられなかったが、人と自転車の出門に関しては、一か所しかなく今後さらに研究調査して、問題点を探求見定め、出門個所数、誘導経路、誘導人員の配置及び通信、拡声器等の器材等に関して改善を図る必要があることを強く感じた。また、基地外周の道路の交通規制、信号機、警察官の配置等に関しても浜松市、警察署等関係機関との綿密な調整と事前広報も同じではなかろうか。
❹ 更なる非常災害対処能力向上のチャンスと活用
大観衆が集結するエアフェスタにおける来場者の案内、誘導・交通統制、警備は、非常災害時の対処と同じであり、事前の調査研究、図上演習、実員を動員した模擬対処訓練を実行し、万全を期することは、基地の非常災害対処能力の向上に資するものではなかろうか。
秋のエアフェスタは飛行展示等により自衛隊を広く広報する場であると同時に非常災害時における避難民・群衆の管理であり、万単位の大来場者を短時間で無事故に整斉と管理する対処能力を発揮する場所と機会でもある。
❶ 「エアフェスタ浜松2022」パンフレット
❷ 秋空「トップガン」ショ= 5万人魅了
浜松基地「エアフェスタ」3年ぶり
中日新聞記事 令和4年10月23日 出典
❸ 祝賀会
① 主催者挨拶 第1航空団司令兼浜松基地司令 熊谷 三郎空将補
② 共催者挨拶 浜松防衛団体連合会会長 斎藤 薫氏
③ 祝詞 国会議員
❺ 祝辞 航空教育集団司令官 引田 淳空将
❻ 乾杯 航空教育集団司令部幕僚長 阪本浩一空将補
⑦ 会場の様子