86歳老いる雑感(250) キッパリと区切りをつけて、一切口出ししない

 自衛隊時代、退官後の自算会調査事務所、隊友会、県人会、同期生会、自治会、花の会を通じて共通するのは、責任者としての職務を離れたら後任者に対して、一切口出ししたり、注文をつけたり、足を引っ張ったりすることをしないことを固く決心し守り通したことである。

 それは、どんな職務であっても、全力投球で対処してきた。やるべきことをやったとの自負と満足感があったから、バトンタッチしたら静かに見守ることに徹することにしてきた。自分の人生観、信念といったようなものであった。

 従って、今回、約10年間携わってきたシニアクラブの会長職務についても同じである。あと数日で、退任し自分の職務は終わる。

 いつものことながら、後任者に対しては、「前任者のこと、そのやり方などにとらわれず、自分の信念や考え方に従って思う通りやってもらいたい」と望むものである。

 自分を乗り越えて、自分のやり方より、さらに 前進してもらいたいと心の中で祈るのみである。

 世の中はうまくいくもので、どんな場合でも何事もなかったように循環してくれるものだ。何も心配することはない。

 むしろ、次の自分の課題、目標に向かって歩み出す方が良い。やるべきことをやった後は、後を振り返らないことだ。

 人間のやることには、至らないことばかりであるであろうが、過ぎたことを悔やんでも再びやり直すことはできない。人生とはそう言うものではなかろうか。

 綺麗さっぱりと区切りをつけると、新たなる世界が開ける。