84歳老いる雑感(83) パソコンの活用に関わる執着心と終活整理 

   昨年は パソコンの外付け機材が故障し過去の写真等のデータがすべて消失した。データをしっかりバックアップしておけばよかったが、後の祭りであった。パソコン専門店に修理に出したら、データの完全修復には20万円程の大枚がいるとの見積りであった。

   人間の執着心やこだわりは恐ろしいものだ。15年間の写真データであり、当初修復に5〜7万円以下であれば何とかならないかと考えた。機材は1万5千円程度で購入したものであった。損得勘定からすれば修理は割の合わないものだ。

    そこで、冷静になって考えてみることにした。果たして大枚をかけてデータの復元を図るべきか。データがそれだけの価値・活用があるのか問い直した。自分にとっては値打ちがあるお宝であっても、自分の死後、家族にとってはゴミ同然となる。これが世の常である。執着心とこだわりが阻害しているのではないかと考えるようになった。

    こうして、最終的には、執着心とこだわりを捨て、早めに終活整理をしたと思って諦めることにした。あの世まで持ってはいけないのだと決断すると、執着心は消えて綺麗さっぱりした気分になった。ものの考えや視点をかえると新しい展開となってきた。 

   今回のことを反省し、危機管理体制として、これから入力するものはデータを確実に保存することにした。そのため保存ルートを2個別ルート設定し、さらに適宜DVD等に保存することにした。

    正月に集まった息子の知恵と能力を借りて、新年からは万全の体制を確立することにした。若い世代ではパソコン、スマホなど自由自在に使いこなせるが、80代以上の高齢者には難しいことがある。操作はできても設定や修復ができないところがあるからだ。

    バソコンの利用は流行を追うのではなく、時代の流れに添う努力が、人生を一層楽しくしてくれる。一旦その中に入って仕舞えば、新しいことへの挑戦の恐怖心が取り除かれていくものである。ブログもその一つである。

    今日の情報化社会の進展は、目覚ましいものがある。文字通り日進月歩である。幼稚園児さえ機器をつついている時代になった。

    団塊の世代の高齢者社会になれば、高齢者のパソコン等活用度は高くなり一般的となる時代がやってくるであろう。

    今年もパソコンやスマホを活用して生活の利便、充実に役立てたいと思っている。