83歳老いる雑感( 61) 80歳代における物忘れなどボケ対処

1   老いることの諸々の事象と切なさ

   老いていくにつれて 、物忘れが多くなったり、急に問われたとき、すぐに知り合いの名前が浮かばない、言い出せない、前日の行動、食事内容など思い出せないなどに直面するようになるものだ。

    世間で言うところの「ぼけ」の始まりであり、「ポケ」けてきたと言うものであろうか。程度の差はあるにしても、多かれ少なかれ、80歳代になると経験することになる。こうした類のことは、口に出さないまでも本人自身がよく分かっていることでもある。

 これが現実の姿であるから、仕事や、職務上の事柄ならともかく、日常生活での多少の間違は、高齢になるとそうなるものだと言う前提で処することが必要ではなかろうか。

     よく本人を責めたりする様子を見聞するが、こうしたことは本人を責めてみても、解決につながらない。

    家族の世話にならなければならないもの、医者にかからなければならない深刻な状況にあるものは除いて、ごく一般的に日常生活で起きている忘れ、勘違い、錯覚などの類は大目に見て、お互いがカバーする方がよいのではなかろうか。

2    忘れることを許し合う心と忘れ防止

    私は、少し大きめの手帳を購入し、行動予定を記入している。どこに行っても携帯するように努めている。その上に、家庭では居間の電話機の上に、余白に記入できるカレンダーをおいて、同じ内容を記載して、ド忘れを防ぐことにしている。家族・夫婦が見ることによってお互いの一日の行動予定を相互に確認することができるからである。

    どんなにしっかりしているようでも、老いは等しくやってくる。歳を重ねることにお互いの物忘れやミスを許し合うことが必要になってくる。機械のようにはいかないものだ。老いることの切なさがそこにある。

    高齢になるにつれて、身体の諸機能が低下してくることは避けられない。こうしたことからシニアクラブでは、老人手帳を一括購入し希望者に配付し、メモすることを奨励している。

   行事・会合については、会員の皆さんが、予定を忘れたり、日時、場所を間違えることを防ぐため、できる限り直前に連絡紙を配布し参加率の向上に努めている。これなどは効果的で役立っているようだ。

    また、出かける時には、ちょっと早めに、お互いに誘い合ったり、声をかけるあうと、ド忘れに気づくものである。

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 《  わが家の花木「ボケ」、庭木として古くから親しまれる花木で、春に梅のような丸みのある花を咲かせます。呼び名に惑わされず、花のようにしっかりとせよと呼びかけているように感じられます。呼び名がちょっとかわいそうなので、ネットで調べてみた。「ボケ (植物) - Wikipedia」によると、「ボケ(木瓜、学名: Chaenomeles speciosa)は、バラ科ボケ属の落葉低木。果実が瓜に似ており、木になる瓜で「木瓜(もけ)」とよばれたものが「ぼけ」に転訛(てんか)したとも、 「木瓜(ぼっくわ)」から「ぼけ」に転訛したとも言われる。」と解説されていた。人間のボケとは全く関係ないことが分かって安心した。》