藁の束ね作業
今日9月14日は朝6時半から浜松市西区大久保町の知り合いの田んぼに出掛け藁(わら)を乾燥させるため八束づつ束ねて立てかける作業をした。10時に終わったので約4時間の作業であった。秋風が吹くとはいえ残暑厳しく、大汗をかいた。
作業は、主として、家内が藁をとんがり帽子のように円形・山形に束ね置く作業、私が、一番上を藁や紐でしっかりと縛る作業、分担協同作業である。
結束すると強い
家内が、途中の休憩で、何気なく「八束の山は家族の様なものだ。雨風に一緒になって耐えていくようだね」といった。
まさに「結束」という言葉がぴったりだと思った。
昔々、戦国武将の毛利元就が、子の隆元・元春(吉川氏に 養子)・隆景(小早川氏に養子)に授けたという「三本の矢」の教えだ。一本の矢は容易に折れるが、三本 まとめてでは折れにくいことから、一族の結束を説いた「三本の矢」を思い出した。
最近では、2020年の東京オリンピックの招致運動の成功を思った。
小さな作業の中から、家内は母性の立場から家族を思い、私は国家天下の立場から我が国の在りようを思っのである。
土台と頂点を束ねる
何事もそうだが結構コツがあるものだ。
全体がまんべんなく乾燥するように空間を作り、強風に倒れないようにしっかり安定させ固定する。下の土台をしっかりとさせるように置くことと、八束の上を藁や紐でしっかりと縛り上げるでこの作業が完結する。
どれをとってもその役目を怠るといつか結果が出てくるものだ。
いろいろな役目を果たす
毎年この時期になると、こうした作業をするが、約150個藁の山をつくった。完全に乾燥させたら親戚で分け合って家庭菜園で、果樹の根もとに置いたり、刻んで肥料にしたり色々と利用している。
農家で育てた稲が穂を垂れ、実りの秋に収穫され、脱穀の後新米が食卓に並ぶ、脱穀後の藁は次の役目を果たしてくれる。ありがたいことである。
年一回の作業で、8束を束ねるとき結構力を入れた。今晩はよく眠れるであろう。
《 谷間の田んぼは収穫の終わった藁の山、のどかな農村の風景である。》
《 今朝は赤とんぼがいっぱい飛んでいた。秋だと実感する。稲刈りも機械化され脱穀まで一貫した仕事が行われている。機械の入らないところだけ手鎌で刈り取っている。藁の束を一つづつ集めて束ねていく手作業で根気がいる。》
《 束ねた藁が一列に並んだ。今まで藁を使っていたが、今日は紐を一部使ってみた。紐の方が作業は楽だった。小さなカエルが足元を飛びはねていった。》