元自衛官の時想(98)  新型肺炎コロナウイルスの対処に寄せて、ポカポカ陽気の時こそ油断大敵(2)

   快晴の一日であった。午前の月曜会ではグラウンドがラブを楽しんだ。太陽は燦々と輝いたが、風があり結構冷気が流れた。大きな動きとしては、次第に本格的な冬型の気圧配置になってきたようだ。

   気象庁の発表によると、昨日は「春の一番」であったという。当地ではあまり実感がないがそう言われるとそうかなあと納得した。

    今夕のテレビの気象予報士の説明によると、「明日20日は一転して、日本海側を中心に雪が続き、大雪や猛吹雪に警戒が必要です。太平洋側は晴れて空気が乾燥しますが、全国的に北風が強まり、寒くなりそうです。 

 一方、山陰から北の日本海側では雪が続き、山沿いを中心に大雪に警戒が必要です。特に雪の量が多くなりそうなのが北陸で、火曜日の夕方までに最大で60センチ。近畿は北部中心に50センチなどとなっています。平地でも積雪となる所がありますので、路面の凍結などに注意が必要です。」とあった。

     自衛隊に勤務時代、日本海側の小松と太平洋側の浜松の天気は、冬場は顕著で対照的であった。日本列島の中央の山脈を挟んで天候気象の違いを実感したものである。

    暖冬で国土全体が本来の厳しい冬場対処に弛緩は無いであろうか。当たり前の準備などゆめゆめ怠ってはならない。ポカポカ陽気の時こそ油断大敵である。

    緊急事態に対する対処、わけでもトップの状況判断、決心、実行については前回の元自衛官の時想(97)で述べた。

 新型肺炎コロナウイルスの対処は、今や国家を挙げての対処となった。新しい「見えない敵」に対しては、最悪の事態を想定して対処することが基本である。国民の覚悟と絶大なな協力、国家の総力と英知を結集すれば国難を突破することができるであろう。

 午前と午後の国会中継「衆議院予算委員会質疑」の一部を視聴した。この委員会は、国政に関わる重要事項を集中審議するために開催されたものであるが、議論すべき内容の優先順位が政争に利用されており、嘆かわしく途中で視聴をやめることにした。

    戦後、独立国家となったわが国において、国家の骨格として欠落しているものは何か、明白となっているが、是正について、その先に進まないで足踏み状態である。

   骨格の設定に関し国民的世論が高まらない限り同じことの繰り返しではなかろうか。ここでも国民の理解と協力、絶大な支持がなければ、同じことの繰り返しとなるのではなかろうか。