浜ちゃん日記  テレビ特番と日本相撲協会の諸問題に対する組織運営の改善・改革

   今日の朝日テレビ番組(19:00~20:54)「貴乃花105日沈黙を破りすべて語る」を視聴した。

   いままで、昨年の大相撲の日本相撲協会の暴力事件などの対処、後続の不祥事への対応、貴乃花親方の沈黙と理事選出馬など話題は尽きず、昼間の各テレビは長期にわたって連日茶の間の話題となってきた。これまでの新聞・テレビ・雑誌の報道において、真実がどこにあり、的を得たものかどうかはともかく、国民の関心はかなり高かったものと思われる。

    私が興味と関心を持っているのは、諸事案の真相・真実であり、これらに関連する諸問題に対する日本相撲協会の対処と抜本的な組織運営の改善・改革の動向にある。

 日本の国技とされる大相撲と日本相撲協会は一体のものであり、  日本の風土の中で、物事を改善・改革するときの典型的な対象とみなされ、その指標となるものと見ているからである。

  同番組では、落ち着いた雰囲気の中で貴乃花親方が率直に語ったのがよかった。貴乃花親方が貴ノ岩関の傷害事件とケガについての真相に言及。さらに、日本相撲協会に提出したという数十通の文書、先日の理事選について「敗れて悔いなし」という胸中を告白したほか、相撲道と横綱の在り方についてその信念を語ったのが強く印象に残った。

 これを契機に、国技とされる大相撲の伝統継承と発展、時代を先取りする日本相撲協会の組織運営の改善・改革への起爆力・転換点となることを願うものである。

【所感】

❶ 相撲への信念と決意、今後の取り組み

 かって、若貴フイバ-の一時代を築き22回の優勝をなした一代年寄貴乃花親方だけに、

相撲に対する信念は確固たるものを感じた。新弟子の育成では、骨格の強い力士を育てたい、土俵での美しい相撲・礼に始まり礼に終わる相撲を継承したい。相撲の神事と文化を守りたいとの固い信念を披歴した。

 横綱とは、「包容力」であり、包み込むように勝負をし、包み込むように周りを幸せにすることであると述べた。  

❷ 日本相撲協会の諸問題に対する組織運営の改善・改革

 公益財団法人日本相撲協会の定款において、次のように定めている。

(目 的)第3条 この法人は、太古より五穀豊穣を祈り執り行われた神事(祭事)を起源とし、我が国固有の国技である相撲道の伝統と秩序を維持し継承発展させるために、本場所及び巡業の開催、これを担う人材の育成、相撲道の指導・普及、相撲記録の保存及び活用、国際親善を行うと共に、これらに必要な施設を維持、管理運営し、もって相撲文化の振興と国民の心身の向上に寄与することを目的とする。

 諸問題の解決のためには、門外漢から見ても横綱審議委員会、評議委員会及び理事会の選任、運営など組織運営の改善・改革が求められているのではなかろうかと思う。

    例えば、理事の選挙一つにしても、理事候補者に○をつけるとされたやり方が、今回は、記名となったなど、誰が見ても公正なやり方とは思えない。選挙投票方法について規程を定めて行っているのかどうか、国民の目から見て定かではないようだ。どこの公益法人でも細部の運営規程を定め、規定集を公開しているのか通例ではなかろうか。

 何事も改善・改革にあたっては、各会のトップの指揮統率力と固い決意で改革に取り組む決断力・指導力と実行力にかかっているのはなかろうか。

❸ 積極的な情報公開と広報が国民の信頼を得る

 どんなに栄えた組織でも、閉鎖的な組織は衰退していくものである。公益法人としての組織運営に関する情報は積極的に知らせて、国民の理解を得ることが必要ではなかろうか。協会のトップも貴乃花親方も求められたら大いに各メディアに出て積極的に所信や方策を述べたらよいのではなかろうか。政治的な策動や秘密の談合などは信頼を集めることに繋がらないものである。 組織運営の透明性は大きな課題ではなかろうか。

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《 横綱とは、「包容力」であり、包み込むように勝負をし、包み込むように周りを幸せにすることであると述べた。》