シニアクラブの共通の課題は、高齢者が急増する中で、現有会員の減少化傾向である。これは会員の高齢化による減員と新入会員の減少にある。何とかして歯止めをかけたいと有効な解決策を模索してきたが、決定的な解決・打開策はないが、本年度は次の方向で進めています。
1 神原会の会員数の推移
わがクラブにおける会員の各年度4月１日現在の推移は、次のとおりであります。
平成２２年/５１名→２３年／５４名→２４年/５９名→２５年/５４名→
２６年/５４名→２７年/５０名→２８年/５０名→２９年/４４名→３０年/４１名→
平成３１年/４１名→令和２年/４５名
会員数は、平成２４年の５９名をピ－ㇰに減少し、最近は４１名を保持してきた。これらの内訳は、逐年会員の高齢化に伴って、死亡、施設への入所等による減員４～５名に対して、新入会員４~５名で横ばい状態を維持してきたものである。右上がり増加とするには、減員を２〜3倍上回る新会員の加入が必要である。
2 現在取り組んでいる方策
❶ 気の合った、知り合い同士2~3名で新入会の奨励
平成２４年は多数の新会員の加入により５９名と増加したが、一年もたたないうちに元に戻ってしまった。その要因は、高齢者集団は、どうしても長期会員組が自然に仲良しグル－プを形成する傾向にあり、女性の場合は一人で入会すると、既存のグル－ブの輪に入っていく、馴染むのに時間がかかるようである。こうした人間関係は微妙で、心ならずも馴染めずに退会する事例が見られた。厳しい経験・反省と教訓から、その後は入会は２~３名の気の合った仲間、知り合いと一緒に入会することを奨励することにした。
都市部と異なり、顔なじみの地域社会であり、新顔が馴染むまでにはある程度の期間がかかるようである。馴染んでしまえば何でもないことであるが、その敷居を超えられるかどうかにかかっている。こうした点では２名以上であれば孤立することもなく、次第にグル－プの中に溶け込んでいくことができ、退会を防止ることにつながっていくように思われる。
今回、現職の自治会長、副会長をはじめ元役員の皆さんにまとまって５名入会していただいた。現職の自治会長等は自治会運営等で実際の参加等は困難な面もあるが、機会を見て参加できる時には参加していただくことにした。
私は、自治会長に就任するや、自らシニアクラブに入会することにした。実際の活動はできなかったが自治会長の立場でシニアクラブ活動を側面から協力支援することに努めてきた。こうした経験から、今回、皆さんのご尽力とご協力でわがクラブでは最も若いグル－プを形成することができた。この形成が将来に向けてよい結果をもたらすことを期待している。
どのクラブにとっても、会長等シニアクラブの運営、活動の中心となる役員をいかに確保するかが今後のシニアクラブの盛衰を左右するものである。焦らずにゆっくりと参加してもらえたら将来の活動基盤を築くことができるかもしれないと思っている。
❸ ロコモサロンと一体化した集合活動の推進
数年前から、活動基本理念と方針を、昔のおじいさん・おばあさんが集まってお茶を飲み、世間話をする老人会のイメ－ジを一新し、いきいきと楽しみながら健康志向に向けて活動する高齢者集団に転化することに努めてきた。
その具体策として、定例会等のほか ロコモサロンと一体化した集合活動を推進し、今や完全に定着することができた。そのため次のようにＰＲしています。
● ロコモサロンと一体化したクラブ活動により健康で楽しいシニアライフを過ごすことに重点をおきます。
● 高齢者の生活は、歳を取るにつれて身体を動かす機会や人付き合いが減って、足腰が弱っていきます。こうした身体が衰える状態を「フレイル(虚弱)」といいます。心豊かな生活には自分のフレイル(虚弱)に早く気づき、自ら改善に取り組むことが必要です。
●このために、神原会は次の三つのサロンを毎週開きます。
月曜会・健康広場(08:40～10:40)・水曜会・会館(13:30～15:30)・金曜会・会館(13:30～15:30)
●できるだけ各人が三つのサロンに参加できるようにしましょう。
家に閉じこもらない、外に出る・会館・広場へ行く! 家族に世話にならない・最後まで自分のことは自分で出来るために!
●会員以外の方が自由に見学・体験などできるようにしています。開かれたシニアクラブを目指しています。
前年度の実績では、４１名の会員で毎回１６~２３名の参加となっています。 現在コロナ感染対処で３蜜を避けるため、集合活動を休止し、各家庭で集合活動と同じように積極的にロコモ活動を続けております。
令和2年１月 金曜会の模様
❶ 輪投げゲ-ム
❷ リアル野球盤ゲ-ム
