神原町花の会(花美原会)(490)  「神原町町づくり構想」に基ずく「花と緑いっぱい活動」・「神原町花畑」の存続の危機と対処についての提言

 5月13日早朝、神原町花の会の管理するポピー畑を訪れた。朝の顔姿を眺めることになった。  本日午前は、会長相佐末吉氏が説明役となり、静岡朝日テレビでポピー花畑の様子が放映された。

 この華やかな放映の陰に、「花と緑のいっぱいな活動」存続の大問題が存在している。

 平成17年4月、神原町誕生50周年を契機に、「私たちの町を私たちの手で明るい神原町を作ろう」と平成の「神原町まちづくり委員会」を設けて、各種の事業について調査研究・検討審議した結果、町民の総意により「神原町まちづくり構想」を策定した。

 その構想の一つとして、今から16年前に始めた「花と緑いっぱいの活動」は、「神原に花を咲かそう」との合言葉で多数の町民が参加し、大きな成果を上げてきた。

 その成果として、浜松市及び静岡県の大会において数々の最優秀賞を受賞、さらには、全国花のまちづくりコンクールにおいて、団体の部で「花まちづくり優秀賞」を受賞するなど、「特色のある浜松市西区神原町」、「花畑のある神原町」として広く知られるようになった。

 自治会事業として始めた「花と緑いっぱいの活動」が、今日において、会員の高齢化とリーダーの後継者難等により、存続の危機に立ち至っている。あらゆる物事は年月が経つと時代とともに諸問題が生起するのが常である。生じた問題・課題にどう立ち向かうかが大切となってくる。

 一年前から相佐末吉花の会会長は、存続の問題を提起し取り組みをお願いしてきた。この問題の認識に多くの町民の皆さんが、自治会・町民全体の問題・課題であるにも関わらず、単なる「花の会」の問題としかみていない面があるのではなかろうか。自治会も「花の会」の問題であり、我関せずとの認識があるのではなかろうか。問題の本質は、町の将来につながる大きな問題であるとの認識が希薄になっているのではなかろうか、憂うものである。

 あらためて、まちづくりという視点から見ると、町民の総意をもって始めた「まちづくり」の事業が存続の危機に陥っている現状がある。この問題は町の将来を左右する課題でもある。

 そこで、まちづくりの原点に立ち返り自治会を中心に真剣にまちづくりとは何なのか、「花と緑のまちづくり」はどこにいってしまったのか、なぜ存続の危機に至ったのか、問題点の解明と解決策はどうしたら良いか、早急に真剣に再考してもらいたいと希うものである。

 花と緑の活動はまちづくりそのものであり、慎重に検討の結果として、町民の総意でもって活動を止めるとの選択であれば止むを得ないことである。その手続きなくして自然消滅・終結ではあまりに淋しいものだ。

 そのためには、発足時の原点に立ち返り、自治会長以下自治会の役員が積極的かつ中心となって、町内の英知を集結してどうするべきか、早急に真剣に検討することが必要ではなかろうか。

 神原町は古くて新しい町である。毎年人口、世帯数が増え、発展する町である。本年度の令和の「まちづくり委員会」が活動を始めた。早急に「花と緑いっぱい活動」の存続について、どうすべきか町民の総意を結集して研究検討し、方向を見出してもらいたいと思うものである。

❶ 早朝の神原町のポピ-畑  令和5年5月13日早朝撮影

❷ 本日5月13日静岡朝日テレビで放映された神原町のポピ-畑