神原町花の会(花美原会)( 477)  神原町誕生50周年を契機に、町民の総意で作り上げた「神原町まちづくり構想」の一つである「わが町に緑と花いっぱいのまちを作ろう」との火種をなんとか継続できないものか

 神原町花の会(会長相佐末吉氏)の管理する花畑は、散歩道の一つにあり、時折訪れています。また、それ以外でも、できるだけ訪れることにしています。

 この花畑では、花の会の代表として、わたくしの後を継いだ相佐さんが、土壌とポピー等の育成管理に精を出している姿をしばしば見かけます。その苦労が察せられるだけに本当に頭が下がる思いです。

 昨年の夏から秋にかけて、草花の育成環境は例年になく厳しかった。秋にまいた種の発芽が思わしくなく、今日までその影響が尾を引いています。何とか挽回をしたいと人間と自然との闘いが続いています。

 私が平成17年(2005年)に自治会長となり、「神原町まちづくり委員会」を設け、町民総意のもと「神原町まちづくり構想」を策定しました。

 まちづくり構想の主要事業の一つとして「花と緑のある町」を具現化するため、「神原町花の会」を結成してから17年となりました。皆さんの努力が実って数々の賞をいただいてきました。また、多くの方に「神原町の花畑」として知られるようになり、遠くから見物に訪れる方もいました。

 現在の課題は、結成当時の会員の大部分が80代の高齢となり、今や存立の危機に直面していることです。世の中の少子高齢化と価値観の多様化の影響は社会のあらゆる面で波及してきました。地域社会への関心はあっても実際の花活動の参加となると二の足を前に出せなくなっている現状があります。

 さらに最大の課題は、相佐さんの後継者となる、旗振り役のリーダーの確保が厳しくなっているということです。どんな団体でも同じですが、組織の要は、ドップの中核となる推進者がいるかどうかで、組織の進展と衰退を左右します。

 組織のトップに立つ者が、強固にして熱烈な愛郷心と地域や発展に対する大きな志を持って、積極的に先頭に立って、率先垂範して推進力の中核となれば、組織力の集結、動員と円滑な運営が可能となります。

 会の代表者に、60代は無理としてして、せめて70代の人たちの中から進んでやってみようかという方の現れることが期待されます。また、そこまでいかなくても、積極性と実行力に富む有志が3人いれば、共同運営体制を作り上げることができ、活動の中核として発展が可能となります。

 組織は、一旦休止したり、解散したりすると再興するには絶大なエネルギーを要します。こうした状況を見るにつけ、神原町誕生50周年を契機に、町民の総意で作り上げた「神原町まちづくり構想」の一つである「わが町に緑と花いっぱいのまちを作ろう」との火種をなんとか継続できないものかと思うこの頃であります。

神原町花の会(花美原会)の管理する花畑