86歳老いる雑感( 196) 8月は慰霊の季節がやって来た

 8月に入った。お盆が近づいてくると今は亡き両親、兄姉のことが思い出される。6人兄弟姉妹の末っ子としてこの世に生を受けて86歳となった。

 もうこの世には、三女の93歳の姉と私だけとなってしまった。お盆といえば故郷鳥取の両親の墓参りに行って上げたいが、若い時代のように身軽には動けなくなった。コロナ禍では遠出ができないので、静かに浜松の地で霊を慰めることにしている。

 いつの日か、元気なうちに両親と兄姉のお墓参りと昭和の時代勤務した自衛隊の基地、官舎、借家を夫婦で訪れてみたいと思っている。

 この頃は、両親や兄姉のことを思い出したり、夢に見ることがある。昭和の時代、豊かではなかったが、少年時代をのびのびと苦労もなく過ごした。青年、壮年の自衛隊時代は意気に燃えて充実した日々であった。退官後の自算会時代と地域の自治会等活動時代はささやかながら社会へ奉仕ができたと思っている。

 来年3月には、公的な役職はほぼ終わることにしている。ようやくケジメをつけることができるようになった。これからは、自分を律して他人に迷惑をかけずに静かに過ごしたいと思っている。

 人間、周囲のことにわずさわれず、自分の心が豊かで一生懸命生きれば有意義な人生であったと言えるではなかろうか。

 先日は第1期操縦学生で机を並べて切磋琢磨した平山貞男君を見送った。

故郷の95歳の義兄の訃報も受けた。心からご冥福を祈っている。