今年の台風15号は9月9日 首都圏を直撃した。その被害は千葉県を中心として大規模停電となり、「台風で最大級」といわれるほど社会生活に深刻な影響を与えた。自然災害に対する強靭な国造りは、国家の安全保障と同様に国家の骨幹となるものではなかろうか。
昨年の台風24号では、わたくしの地域も停電等で深刻な問題に直面した。今年と昨年の台風の被害を停電という分野に絞り記録してみた。両者とも大規模停電の場合の国民生活に与える影響は共通するものがあり、そこから学ぶ教訓もほぼ同じである。
今や想定外は通用しない。官民が一体となって、国民の生命財産と社会生活を守るため国家を挙げての抜本的な施策が必要ではなかろうか。
1 今年の台風15号
❶ 新聞 報道
① 産経新聞 9月12日
《 令和元年9月912日産経新聞記事・社会面切り抜き 》
② 朝日新聞
35万戸で停電続く 復旧の遅れ、倒木の多さも原因に
朝日新聞デジタル 9/12(木) 10:27配信
台風15号の影響で起きた千葉県の大規模停電について、東京電力パワーグリッドは12日、午前5時時点で約35万戸で停電が続いていることを明らかにした。千葉や八千代、四街道、印西の4市、市原市の一部地域を含む約4万戸については同日中の復旧を見込む。
同社は、全面復旧を13日以降になると見込むが、13日中に復旧できるかどうかは「現段階で見通せていない」と説明している。
復旧が遅れている理由としては、配電線が広範囲で損傷したことに加え、山間部の「倒木の多さ」を挙げた。復旧作業の際に、倒木のせいで大型車が現場に近づくのが難しく、伐採作業にも時間がかかっているという。同社の塩川和幸技監は「設備の損害状況が把握できなかった」と釈明。「台風通過後、どれくらい被害が出るかという見通しも甘かった」と話した。
12日現在、他の電力会社から2400人の応援をもらい、計1万1千人態勢で復旧作業にあたっているという。
❷ テレビ映像で見る台風15号の被害の推移
⓵ 9月8日 2001
② 9月11日 0849
③ 9月11日 2020
④ 9月11日 2014
⑤ 9月11日 2019
⑥ 9月11日 2020
⑦ 9月12日 0806
⑧ 9月12日 0807
2 昨年台風24号
平成30年10月1日に直撃した台風24号は、台風20号の教訓にかんがみ、気象庁をはじめ各関係機関の対応は迅速かつ的確であった。強力な台風24号は、勢力を維持したままは和歌県田辺市付近に上陸し静岡県の北側を通り日本列島を縦断した。
わたくしの住む浜松にも接近し、停電の被害は実際に体験し深刻であった。こうしたことから当時の新聞を切り抜き、以下の感想をメモしていた。
❶ 台風の威力
今までの台風に比べて、気象庁の予報通り強大で比べものにならないほどであった。夜10時頃から1時30分ころごろにかけて家屋が吹っ飛ぶのではないかと思うほどの脅威であった。どの家庭でもじっとかたずをのんで、恐怖を感しながらただただ台風の通過を耐え忍んだのではないであろうか。
台風通過後の挨拶代わりの意見は、異口同音に今まで経験したことのないような台風の恐怖であったと述べている。それほど威力があったということである。
❷ 台風一過後の天気
台風24号が通過した静岡県内は雲一つない晴天となった。
❸ 台風の被害
⓵ 過去最大級の停電
《 平成30年10月1日 中日新聞記事切り抜き 》
《 平成30年10月2日産経新聞記事・「静岡」切り抜き 》
② 塩害
《 平成30年10月 2日中日新聞記事の切り抜き 》
③ パソコン・メ-ル