山門の人生の教示  耳は二つ 口は一つ しゃべる倍だけ聞くのが人生上手というもの

   9月を迎えた。1日早朝、菩提寺の天龍山洞雲寺を訪れお墓に新しい花を供えた。どこのお墓も月に2回程度の供花の入れ替えであるが、この夏は猛暑で水が乾き長持ちせず枯れてしまった。お墓周りを清掃して帰った。

    樹木の多い境内からも秋の気配が感じられるようになった。自宅周辺では赤トンボが飛び通ひ、蝉の鳴き声もミンミンからツクツクボウシに変わった。この間まで青かった稲穂も少し黄色に変わりつつある。早い所は稲刈りが始まっていたのには驚いた。

    洞雲寺の掲示板には今月の言葉が掲示された。

 「耳は二つ 口は一つ しゃべる倍だけ聞くのが人生上手というもの」であった。「話し上手よりも聞き上手」という言葉がある。まさしくそうではなかろうか。

 人間関係・対人関係の基本は、身体の機能がそのように備わっているように、話す1に対して聞く2ないしはそれ以上がよい。一方的なおしゃべりより相手の話に耳を傾け、聞き上手な方が相手から信頼され人間関係も良好となるものだ。

 一つのことを判断・決定する場合も、相手の話をよく聞いてからのほうが誤解、誤判断を避けることができる。いつの時代、世代を超えて人生を上手に生きる処世術のひとつでもある。 

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《 浜松市西区神ヶ谷町天龍山洞雲寺9月「耳は二つ 口は一つ しゃべる倍だけ聞くのが人生上手というもの」》