浜ちゃん日記 お盆を迎えての様々な思い

1 ふるさと鳥取のお盆

   お盆が始まった。故郷鳥取を出るまでは、子供の頃から13日から15日までは毎夕、各家庭の人々が揃って集落外れの墓地に出かけて、先祖代々の墓に火を灯しお参りしたことが思い出される。墓地全域の灯篭に火が灯り、夕闇の情景は忘れることがない。また、夏の夜は安楽寺の境内で「宇野三ツ星盆踊り」に参加した。

    故郷では、初盆のお家は法要、その他のうちは仏壇の前に先祖をお迎えするお盆提灯を並べたものである。父親は毎日お経をあげるほどの信心深い仏教徒であった。お盆が近づくと仏具を磨き用具一式を用意していたことを覚えている。子供の頃は磨きのお手伝いをしたことがある。今は懐かしい思い出となった。

   亡き両親が眠る先祖の墓には、今や一人となつた郷里の姉が詣でてくれるであろうか。両親の元に詣でることはできないが、亡き兄姉たちを含めて遠方から手を合わせてご冥福を祈っている。

2 遠州地方のお盆

    当地のお盆)は13日から15日が一般的である。(16日までのところもある。)

    明日14日午後は、遠州地方独特の風習である盆義理に出かけることにしている。町内だけで7軒ばかり弔問し、夕方には初盆の親戚を訪れることにしている。今日は迎え火で亡くなった方をお迎えした家が多いであろう。

    先日は、初盆を迎えた親戚が集っての法要・内施餓鬼に詣でた。立派な祭壇で法要が行われた。逝った人を弔う行事は、豪華でなくても、残された人や親せきが集まって故人の霊を慰める法要をやってあげたいものだと思う。

    お盆は先祖の霊を慰め、偲び敬う儀式でもある。それぞれの地方の風習に異なることはあっでも、その心は同じではなかろうか。

    15日午後は、天龍山洞雲寺の寺施餓鬼の法要に参加することにしている。初盆のうちのほか檀家の一般信徒が一堂に会して法要を営むものである。今年は、本堂の改修が行われており座席の関係で一般信徒は拝礼のみになるかもしれない。

 遠州地方における内施餓鬼と寺施餓鬼は一般的に次のように行われている。

〇内(家)施餓鬼(自宅で行う)
 先祖供養のため、お盆前に僧侶が家庭を訪れて読経する。初盆を迎える家では親戚や故人と親しかった方を招きして読経の後に会食し、引出物も準備する。
※初盆に招かれた親族は、籠盛りと施餓鬼米を用意する。
〇 寺施餓鬼(お寺で行う)
 昨年のお盆から今年にかけて、お浄土に旅立たれた方の供養を、お寺に集まって皆で行う。檀家の一般信徒も参加するところもある。合わせて参加者の長寿・除災を祈願する。初盆の方は、事前にお塔婆供養を依頼し、内施餓鬼の時の籠盛と奉納米を納めるのが一般的である。

3 終戦の日

   お盆には、日本列島に 超大型台風10号の接近・上陸が迫っており、強い勢力で、動きが遅いと予報されている。10号の進路と暴風雨域の影響がどの程度か注目している。

   15日は大東亜戦争終戦の日を迎える。この日のことは小学生ながらよく覚えている。昭和・平成を生きた者にはお盆は様々な思いが交差する時期でもある。

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