浜ちゃん日記  愛され惜しまれるお別れと葬儀参列

    歳を重ねるにつれて、友人知人、同期・同級生が亡くなっていくのは淋しいものだ。命あるものは限りがあるとはいえ、人間はいつの日か等しく天命に従って彼岸へ旅立つことは避けられない。

    わが神原町シニアクラブの会員、尾崎知次さんが先日86歳で旅立たれた。本日葬儀が神式でしめやかに営まれ、多数の方が参列しお見送りした。

    尾崎さんは、40年間国鉄職員として、主として浜松工場に勤務し、「知ちゃん」としてだれからも親しまれ方であった。若い時代からのど自慢で数々の歌謡大会に出場し入賞を果たしておられる。言葉をはっきりと発声、声量、節回し姿勢など模範的でカラオケ愛好者のお手本であった。

    定年後の地域におけるカラオケ活動は素晴らしいものがあった。厚生年金協会の神久呂地区のクラブ活動においては、尾崎知次さんが主宰して、カラオケクラブを結成し、自宅で勉強会を始めた。一部屋を防音にして、夕方会員6〜7名で一緒に練習したものである。

    練習方法が独特で、譜面を渡たし、ビデオを3回聴いで、次からは各人が歌う方式であった。家であらかじめ練習してくることはしないで、DVDを3回視聴して、いきなり歌うことから緊張感があり真剣に取り組むことになった。

    この練習は、初回、自信もなく間違いが多いが、はっきりとどこをミスしたか自分で理解することになり、練習の回を重ねることに確実にマスターししていくやり方であった。全体の流れを譜面を見ながら頭に叩き込むことになる独特の練習方法であったことからが強烈に印象に残ったものである。地域の協会の解散に伴って、クラブ活動は取りやめとなった。

    尾崎さん宅のカラオケ部屋は、驚くほどのテープ、DVDが愛蔵されていた。根っからの歌の大好きな尾崎知次さんは、温厚にして、世話好きで、労を惜しまずに頼まれたことはやり遂げることから、皆さんに敬愛された方であった。

    昨年半ばから体調を崩され、入院を繰り返された。夫人の介護むなしく旅立っていかれた。出棺にあたっては、故人のカラオケが流され感涙するものがあった。お世話になりありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。

f:id:y_hamada:20190123114846j:plain

  《 故尾崎知次様 生前の写真と歌謡大会・カラオケの数々の優勝トロフィ等 》