がんとの闘い(34) 術後も経過良好

❶  手術当日〜翌朝

     泌尿器科で一番辛いのは、尿を出す管の残置であろう。尿が出ないと大変なことになる。カテーテルは必須のものである。

    個人差があるであろうが、これが付いている間は、尿が出るようで出ない感じがして、違和感があり、どうも落ち着かない時がある。

    窮すれば、自分なりの創意工夫が生まれる。体位との関係、管の向き、位置を変えることによってかなり変わってくる。

     特に寝た状態では違和感もなく、楽に過ごせるようになった。

   これも日を追って和らいでくるので、いかに初日を切り抜けるかであろう、

    今回は、夜、鎮痛の座薬を入れてもらったらあまり感じず、違和感もなく過ごすことができた。自分で苦労した経験は次に活きるものである。こうしたことから、大した違和感もなく過ごすことができた。

 

❷  術後1日目から食事・歩行     

    大抵の人が、手術翌朝から普通に食事をし、歩いていると聞くとビックリしている。

    現代医学・看護の進歩であろうか。最初入院したときはビックリしたが、今はなるほどと納得している。

    積極的に身体を動かし、身体の全機能を活動させることは快復を速めることに繋がる。

   食事も早速、食堂(デイルーム)で食べている。前回入院のときは、食堂で食べる人は少なかったが、今回は何故か多い。

    自分の病気と闘う精神的な面からも昨日朝食から食堂に出かけている。

 

 医療を支える人々    

   手術後から翌朝にかけての手厚い看護は身に沁みる。自分の体であっても自分で出来ないから嬉しいものである。

     完全看護の元で患者管理が合理的に行われており、医療体制の素晴らしさを認識した。

    看護師さんの厳しい勤務と献身的看護には頭が下がる。どの職業でも仕事は厳しいがいかに笑顔で過ごせるかによってずいぶんとちがってくる。

     医療の前線、とりわけ入院患者への看護対応は、長い歴史と実績により合理的・能率的な手順等か確立されている。

     私は、患者としての立場と第三者としての立場から観察しているが、

後継者・新人の育成など関心があるので、どのようにやっているか観察している。

    かって勤務した自衛隊や自算会調査事務所における現場教育と比較してどうかなどである。

    結構、こんなことで退屈・暇でしようがないという人もいるが、入院間、退屈することはない。

     病院における医療・看護の現場は非常によくやっているというのが私の実感である。