がんとの闘い(20)  癒やしの環境

11月6日

癒しの環境

昨日午前退院し自宅でのんびり静養した。ほっとした安らぎの気分となった。

一方、病院が患者にとっていかに恵まれた環境であったかを実感する。外国の異国の地で生活して、祖国日本の素晴らしさを知るように、自宅に帰ってみて病院という医療施設がどんなに患者の治療回復に適した環境であるか良くわかる。

病院の様な施設面の環境を個人の家庭でつくり上げることは到底出来ないことだ。

病院の持つ機能と家庭にある家族との絆のそれぞれの良さを改めて感じることができた。両方とも患者にとって大切な「癒しの環境」を持ち合わせているということである。

 

病院の窓から

朝方日が昇るころ病院の窓から外を眺めると、街並みの活動の始まりが良くわかる。外の音は聞こえないが、街のネオン、自動車の行き交うライト、交差点の信号機の点滅、人の往来等から一日が始まったと感知できる。

 病院廊下の東側の同じ場所の窓からデジカメで遠くの朝日と雲を撮ってみた。天候気象・自然はとどまるところなく変化する素晴らしさに感動することがある。

 どんな場所でも人に感動を与えてくれる場はあるものだと思う。むしろその人の心に響くものがあるかどうかより、その人の心に感動を感じ取るものがあるかどうかであるように思える。

 普段何の変哲のもないものに見えても,観る人によって感じ方が違ってくる。病院という環境は人の心を穏やかにし、喜怒哀楽を感じ取る感覚が鋭くなるのであろうか。

 

人生いたるところに青山あり

 人は病にかかると、時として、将来に絶望し自分の不幸を嘆き悲しむことがある。どんなに健康な人でも時として病にかかることがある。大抵の人が一生のうちに早いか遅いかの違いがあるが病にかかるものだ。心身共に全く健全で医者にかからず、大病もせず、人生を終わることは数少ない。これが人間の宿命ではなかろうか。生きとし生けるもの皆同じである。

自然の摂理・人の命・運命を素直に受け入れて、前向きに物事を捉えていくと意外に明るい生活が開けてくるものだ。

こころの持ちようで人生が変わってくる。「人生いたるところに青山あり」である。

 

病院の廊下端の窓から

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《 10月30日朝 》

 

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《 10月30日朝 》

 

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《 10月31日朝 》

 

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《 10月31日朝 》