手術の結果
10月28日
午後手術が無事に終わり病室に帰ってきた。室は替わりナースステーション前の室となった。
この室は2回目だ。個室で集中管理室といった感じ。
酸素マスク、点滴、尿の管、両足の加圧装置、脈拍等のモニター機材が取り付けられて、体は動かせるが固定された感じ。安静第一にして、患者の状況を常時観察出来る体制がしかれている。
主治医からは「全部きれいにとった」と話しがあった。家内たちは手術後、主治医から手術の結果について説明を受けた。切り取った膀胱内の腫瘍を数個見たとのこと。
この手術によりやがて病理検査の結果が判明し、今後の治療方針が決まるであろう。
しばしば看護師が室にやって来て、病状の観察、処置が行われた。手術後の完全に身動き出来ない時ほど、看護の有り難みがよくわかるものだ。
毎度のことながら、昼夜を問わず、適時的確に働いている看護師を見て、厳しい仕事であることに間違いない。また、プロとしての高い献身精神と技量を垣間見ることができた。
10月29日
朝7時酸素、両足の加圧装置、モニター装置が解除された。
8時朝食をとった。28日は3食抜き、お腹が空いていたせいか完食した。
9時元の室へ歩いて移動した。
手術後のせいか体調はどことなく重たい感じであったが時間が経つにつれ元気をとりもどした。
医師による手術部位の処置も行なわれ経過は順調と診断された。
病気をしても病人になりきるな
毎食完食、デイルームで食事をした。身体が動かせない、動かしてはならない患者は別として、自分の身体が動くか切り、甘えないで食事をしたいと考えているからである。
他人はともかく,今までもそのように通してきた。
最初から「病気に負けて、病人になりきっている」人になりたくない。
その思いは「病氣をしても病人になりきるな」という信念からである。