今日も明日もいきいき人生(1) ! 歳をとったから出来ることもある!


《平成25年5月22日 静岡新聞夕刊記事》 

68歳を迎えたとき、職業人としての仕事は卒業し自分の身の丈に合った生活をすることにした。今まで航空自衛官として国防一筋に生き、次いで自賠責保険の公正な損害調査・査定を行う自算会・調査事務所、さらには相談センタ−といったどちらかといえば、国家的・公的な仕事に従事してきたので、これからは出来る範囲で自分の住む地域に役立つことをやってみようと決心した。

 まず最初に、皆様のご推挙により地元の自治会長を引き受けたとき、次の仕事の話もあったがきっぱりとお断りをし中途半端なことはやめにしたら意外に気持ちがすっきりした。
 人生は人それぞれ、どんな選択であってもその本人が決めたことであればそれでよしだ。

 先日は、私が代表をしている「神原町花の会・花美原会」の管理するポピ−畑が地元の静岡新聞で報じられた。その後、同社記者の取材を受け、《ハリキリ人生》として取り上げられた。

 静岡新聞夕刊が出たその日は、新聞が届くと遠くの静岡、沼津など静岡県下の知人から《新聞見たよ》と電話をいただいたりした。私を良く知る人は「うまくかいてもらったなぁ」「記事内容がよくまとまっているなぁ」・・・と、ほめられたのかけなされたのか分らないが、温かく激励をしてくれたことは嬉しかった。

 先日も、シニアクラブの合同一泊旅行の車中で、今まで面識のなかった女性が、おもむろに新聞の切り抜きを取り出して「この方があなたですか」と見比べられ微笑んで答えた。

 また、背景のポピ−が素晴らしいためか、この記事を頼りに、沼津から8名の方がわざわざポピ−花畑を訪れました。花期は終わりに近づいていただけに、最盛期を観てもらいたかったと残念でした。

 今までもずいぶんと取材される機会はあったが、自分個人を中としたものはお断りしてきたがこんな形で登場する羽目になってしまった。あれやこれやで、毎日が多忙となったが、素晴らしい記事内容にまとめてくれた取材の若い記者、デスクの方々に感謝しています。

 新聞・テレビの威力はすごいものです。一つの記事で、私かどんな生活をしているか、何を目標に取り組んでいるかを多くの知友に知ってもらうことができました。特に、私たちが活動している神原町花の会・花美原会の活動を、代表のわたくしを取り上げた記事を通じて、花いっぱい活動・住民が集える《笑顔と憩いの場》の一端を知っていただけたことが何よりも嬉しかった。大きな収穫でした。

 代表としての役目は、多数の会員の皆さんの日ごろの協同活動の成果をどのように知っていただくかも重要な役目と考えており、新聞等で活動の成果・結晶である花畑が報ぜられることは最高にうれしいものだ。花畑を拠点にして住民が集まり、外からの来訪者があればさらに良しだ。少しでも花いっぱい活動に参加協力くださった皆様の努力が報われるからです。

 数日前に78歳となった。突然押し寄せた大病も何とか乗り切った。歳をとればとるほど誰でも身体は歳相応になって体力がなくなっていくが、これからも「生かされた命」を大切にして、自分なりの「やり遂げたいこと」を目標に明日に向かって毎日をいきいきと過ごしたいものだ。
 
 史上 最高齢の80歳で世界最高峰のエベレスト登頂に成功したプロスキ−ヤ−
三浦雄一郎さんのような「とてつもない目標」ではなく、小さな目標である。
歳をとるにつれてその分だけ時間的な「余裕」と「継続」ができるものだ。こつこつと毎日積みあげていけばとなんとかできるものだ。

 《歳をとればできない》のではなく、《歳をとればできることもある》